こんにちは、赤虎です。
ジョージア州の上院議員選挙は民主党が2議席を獲得し、「オール・ブルー」が現実のものになりました。
米国株投資家にとって、昨年の大統領選の後の最大のリスクイベントがこの上院議員選挙でした。
昨年末の段階では、民主党と共和党が議席を分け合い”ねじれ”議会になる可能性が高いと思われていて、市場も楽観的にそれを織り込んでいたかのように思います。
それが一転。「民主党有利=オール・ブルーの可能性あり」の雰囲気が漂いだした市場では長期金利が跳ね上がり、絶好調だったハイテク・グロース株が大きく値を下げました。
反対に、今週大きく値を上げたのはいわゆる「バイデン銘柄」たち。
当たり前ですね。
だって、オールブルーになればバイデン大統領の描くプランに異を唱えることが無いわけですから、「バイデン・プラン」はそのまま実行フェーズに入ってくる。
投資家としては、その大きな波にそのまま逆らわずに乗ることが最も素直な投資方針になりますし、成功する可能性も高いことは想像に難くありません。
今回の記事では、いわゆる「バイデン銘柄」について、考え方や情報を整理するとともに楽天証券で買える代表的な銘柄についても紹介していきます。
- 資産運用で未来を切り開いていきたいと思っている人
- 米国株への投資を検討・実践している人
- これから始まるオールブルーの時代の投資先を検討している人
- 楽天証券の口座を持っている人(作りたい人)
- 自分は”ヤマっ気”があると自認している人
バイデン銘柄=オールブルーが追い風になるセクター
「バイデン銘柄」というワードを投資情報界隈で目にする機会も増えてきましたが、「バイデン銘柄」って具体的になんでしょう?
当たり前ですが、「バイデン銘柄」=「(オールブルーの)民主党政権下で大きく成長しそうなセクターの投資対象」ですよね。
では、それはどこか。
ズバリ、
- クリーンエネルギー関連(EV、再生可能エネルギー)
- 小型株
- 大麻
- 素材・マテリアル(インフラ関連)
- 新興国
- オンラインカジノ・スポーツベッティング
が大きく期待できる分野になります。
では、さっそくそれぞれのセクターが追い風を受ける理由と、楽天証券で買える代表的な銘柄について紹介していきます。
バイデン銘柄1:クリーンエネルギー関連(EV、再生可能エネルギー)
バイデン大統領は「100%クリーンエネルギー経済を実現することは義務」と言い切っていて、公約「バイデン・プラン」では、クリーンエネルギー経済を実現するために2兆ドル(約214兆円)を投資することが明示されています。
- 近代的で持続可能なインフラの構築
- 自動車業界の変革(輸送からの温室効果ガス排出量の削減)
- 建物のエネルギー効率向上への大規模な投資
- クリーン・エネルギー・イノベーションへの投資
もちろん、米国のみならずクリーンエネルギー経済の実現はもはや人類共通の命題であり、世界中の国と地域が、その目標に向かってアクセルを踏み込んでいるような状態です。
そんなマクロの環境下において、このセクターへの投資は最も確実性が高いと思います。
しかも、自分の投資した資産が、持続可能な社会を作ってるって、なんか良いじゃないですか。
ほんの少しかもしれないけど、自分の子どもや孫の世代につながっていく感じが好きで私はこの分野をメインに投資しています。
おススメは、分散投資でリスクを減らしながら投資ができるクリーンエネルギーのETFです。
楽天証券で買えるクリーンエネルギー関連ETFを5つ紹介します。
※詳細の情報はティッカーに各銘柄詳細のリンクを付けておきますのでそちらで確認ください。
ティッカー | 特長 | 構成銘柄上位5社 |
ICLN | 世界中のクリーンエネルギー関連企業に分散投資できるETF。クリーンエネルギー系ETFでは純資産総額最大。 | プラグ・パワー PLUG(US) エンフェーズ・エナジー ENPH(US) メリディアン・エナジー MEL(NZ) 信義光能 968(HK) コンタクト・エナジー CEN(NZ) |
QCLN | 北米を中心としたクリーンエネルギー関連企業に投資するETF。テスラ(TSLA)、ニオ(NIO)などEV系の銘柄も含む。 | テスラ TSLA(US) エンフェーズ・エナジー ENPH(US) 蔚来汽車 NIO(US) プラグ・パワー PLUG(US) アルベマール ALB(US) |
PBD | 欧州を含めた主に風力、太陽光、バイオマス、バイオ燃料、水力、地熱、海洋、その他の再生可能エネルギー関連企業に幅広く分散投資するETF。 | レネソーラー SOL(US) リチウムアメリカズLAC(CN) Eos Energy Enterprises Inc EOSE(US) GreenPower Motor Co Inc GPV(CN) フューエルセル・エナジー FCEL(US) |
CTEC | 主に再生可能エネルギー、スマートグリッド、リチウムイオンバッテリーなどの再生可能エネルギー関連企業に分散投資するETF。2020年の10月に設定されたばかり。 | エンフェーズ・エナジー ENPH(US) プラグ・パワー PLUG(US) 信義光能 968(HK) ソーラーエッジ・テクノロジー SEDG(US) シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー SGRE(SM) |
LIT | 電気自動車(EV)、スマートフォンを含むモバイル製品等のバッテリーに使用されるリチウムの採掘、精製、バッテリー製造に至るサイクル全体への投資を目指す。 | アルベマール ALB(US) ガンフォンリチウム 002460(CH) CATL 300750(CH) EVE Energy Co., Ltd. 300014(CH) テスラ TSLA(US) |
※組み入れ上位5社のデータは2021年1月9日にbloombergにて確認したデータ
もちろん、個別株も魅力的な銘柄がたくさんあります。過去記事にまとめていますので興味のある方はぜひ読んでみてください。
バイデン銘柄2:小型株(ラッセル2000)
昨年の大統領選挙後から、代表的な小型株指数である「ラッセル2000(黄色線のチャート)」が他の指数を大きくアウトパフォームしています。
これは、バイデン大統領=民主党による大型の景気刺激策による景気回復を期待して、小型株やバリュー株に注目が集まっていることの現れです。
オール・ブルーの可能性が高くなったことを織り込んだ1月6日の市場では、大型株(ラッセル1000指数)が+0.62%だったのに対し、小型株(ラッセル2000指数)は+4.17%となりました。
逆に金利上昇はグロース株には逆風になりますので、こちらは注意が必要ですね。
「ラッセル2000」への投資については別の記事でまとめていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
バイデン銘柄3:大麻
バイデン政権での副大統領となるカマラ・ハリス氏を始め、バイデン政権では閣僚に大麻合法化の支持者が多いことは良く知られています。
昨年12月には米下院でマリフアナ(大麻)を連邦法で合法化する法案を史上初めて可決しました。
このような流れから、オール・ブルーの可能性が高くなった市場では大麻関連銘柄が大きく値を上げています。
楽天証券で買える大麻株に関しては、過去の記事でまとめていますので、興味のある方は読んでみてください。
バイデン銘柄4:素材・マテリアル
大型の景気刺激策が実行されることが確実な民主党政権下では、インフラへの投資などに伴って、素材・マテリアル関連企業も大きな追い風が吹くと予想されます。
今までのグロース株に代わって、素材・マテリアルセクターのバリュー銘柄は今後注目すべきセクターかもしれません。
この領域へ投資ができるETFを2つ紹介します。
ティッカー | 銘柄名 | 構成銘柄上位5社 |
XLI | 資本財セレクト・セクターSPDRファンド | ユニオン・パシフィック UNP(US) ハネウェル・インターナショナル HON(US) ユナイテッドパーセルサービス UPS(US) ボーイング BA(US) レイセオン・テクノロジーズ RTX(US) |
XLB | 素材セレクト・セクターSPDRファンド | Linde PLC LIN(US) エアープロダクツ・アンドケミカルズ APD(US) デュポン・ド・ヌムール DD(US) シャーウイン・ウイリアムズ SHW(US) エコラボ ECL(US) |
※組み入れ上位5社のデータは2021年1月9日にbloombergにて確認したデータ
バイデン銘柄5:新興国
コロナ禍により、世界中で実体経済が大きくダメージを受けている現在、米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は少なくとも2023年末までのゼロ金利政策=量的緩和の継続を示しています。
量的緩和の継続は、「ドル安」を進行させることがあります。
このような状況下では、アメリカ以外の地域(新興国)への投資に追い風となる可能性があります。
新興国への投資には、ETFが最適だと思います。
過去の記事でまとめていますので、興味のある方は読んでみてください。
バイデン銘柄6:オンラインカジノ・スポーツベッティング
米国では、ネバダ州を除いたアメリカ国内でのスポーツベッティングを禁止する連邦法「1992年連邦プロ・アマスポーツ保護法」(PASPA)により、スポーツを対象としたギャンブルは長きにわたり規制されていました。
2018年5月、米国最高裁はこの法律を違法とする判決を出し、スポーツを対象にしたギャンブルを実質合法化(各州の判断に任せるという連邦最高裁判決)しました。
現在、全米でスポーツベッティングが合法の州は23州、オンラインでのスポーツベッティングが合法の州は15州ですが、コロナ禍で財源が枯渇し、今後税収を増やしたい州が合法化に動くことは容易に想像できます。
当然、それはスポーツベッティングのビジネスを展開する企業にとっては市場の拡大を意味しますから、そうした企業には強い追い風が吹いていると言えます。
バイデン銘柄まとめ:ブルーウェーブを乗りこなそう
今回は、「バイデン銘柄」についての考え方整理と、これから投資妙味がありそうなセクターをまとめました。
他にも現在歴史的な割安水準にあると言われている「ヘルスケア」や量的緩和が継続する中で「コモディティ」関連にも注目が集まってきています。
先日もTwitter界隈で「相場は作るものじゃない、乗るものだ!」なんて書き込みを見ましたが、これは私も全く同感で、やっぱり世の中の大きな流れ=”メガトレンド”に乗ってその上昇の恩恵を享受する、というのが最も勝率の高い戦略なのではと思います。
今回の記事が、前向きに投資に取り組む皆さんの参考になれば幸いです。
このブルーウェーブを乗りこなしていきましょう!
&投資は自己責任でお願いします!
ではまた(-ω-)/
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■金と金鉱株の投資についての過去記事はこちら
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