こんにちは、赤虎です。
今週、クラウドストライク(ティッカーシンボル:CRWD)がNASDAQ-100指数に新規採用されるというニュースがありました。
これを受けて、CRWDの株価はニュース発表後2日間で10%近く値を上げました。個別銘柄に集中投資して爆益を狙う、というのはリスクが高いと感じますが、採用基準や新規採用銘柄の前後の株価の動きは知っておいても損は無いと思います。
今回は米国株指数の採用条件と新規採用銘柄の株価の動きについてまとめました。
では、よろしくお願いします。
米国株指数の銘柄入れ替え条件とタイミング
さて、NASDAQ100も含めて、米国株の指数は日本株と比較して頻繁に入れ替えが行われていますが、どういった条件・タイミングで指数構成銘柄の入れ替えは行われるのでしょうか。
S&P500指数の場合
S&P500に含まれるための主な必要条件は以下の通りです。
・米国企業であること
・時価総額131億ドル以上であること
・直近四半期の利益かつ過去1年間の利益が黒字であること
・一定の流動性があること(浮動株比率が最低50%)
銘柄選定においてはセクターのバランスを考慮するとも書かれています。
S&P500は3月、6月、9月、12月にリバランス(銘柄入替え)があります。
NASDAQ-100指数の場合
NASDAQ-100に採用されるための必要条件は以下の通りです。
・米国内での上場がナスダックのみであること
・金融会社でないこと
・平均して、1日当たり最低でも20万株以上の出来高があること
・破産手続きに入っていないこと
・上場して二年以上が経過していること
ーWikipediaより引用ー
NASDAQ-100指数の定期入替えは毎年12月に行われます。
定期入替以外にも、基準から外れる銘柄が出た場合には都度入れ替えが行われます。
入れ替え基準は以下の通りです。
◆NASDAQ-100入替基準
・既存の構成銘柄の場合、時価総額の上位100位以内であれば残留となる。
・既存の構成銘柄で、時価総額の上位101位から125位までに入っている場合、前年の時価総額が上位100位以内であれば残留となる。前年も100位以内でなかった場合、指数から外される。
・既存の構成銘柄で、時価総額が上位125位以内でない銘柄は、前年の順位に関わらず指数から外される。
・代わりに指数に組み込まれる銘柄には、構成銘柄以外の銘柄の内、最も時価総額の大きい銘柄が順に選ばれる。ーWikipediaより引用ー
新規採用銘柄の株価の動き
S&P500、NASDAQ-100指数に新規採用された銘柄の株価の動きについて確認してみましょう。
S&P500の事例
S&P500の入れ替え対象となった銘柄の株価の動きについて調べました。
テスラ(2020年12月)
昨年、テスラ(ティッカーシンボル:TSLA)がS&P500指数に新規採用されたのが2020年の12月21日。組入れのニュースが出たのは2020年11月16日ですが、その間の株価の動きは以下のチャートになります。
採用ニュース直後に大きく窓を開けて上昇し、取引開始前日に出来高を伴ってさらに上昇(この間+70%以上の値上がり)、その後さらに上昇して2021年1月25日にATH(900.9ドル)を付けています。
ETSY(2020年9月)
オンライン・マーケットプレイスのETSY(ティッカーシンボル:ETSY)は、2020年9月にS&P500指数に採用されました。
以下、採用発表後の株価の動きです。
①発表時、②取引開始前日、③取引開始日(いずれも終値)の順です。
①2020年9月8日:$110.56
②2020年9月18日:$111.75
③2020年9月21日:$116.01
ペン・ナショナルゲーミング(2021年3月)
カジノ・競馬場運営大手のペン・ナショナル・ゲーミング(ティッカーシンボル:PENN)は、2021年3月にS&P500指数に採用されました。
以下、採用発表後の株価の動きです。
①発表時、②取引開始前日、③取引開始日(いずれも終値)の順です。
①2021年3月12日:$130.47
②2021年3月19日:$117.37
③2021年3月22日:$113.16
NASDAQ-100指数採用銘柄の例
NASDAQ-100に採用された銘柄の場合はどうなっているでしょうか。
株価の推移は、①発表時、②取引開始前日、③取引開始日(いずれも終値)の順です。
Docusign(2020年6月)
電子署名ソリューションのリーディングカンパニー、ドキュサイン(ティッカーシンボル:DOCU)は、2021年3月にNASDAQ-100指数に採用されました。
①2020.6.12:$150.60
②2020.6.19:$161.42
③2020.6.22:$168.30
Moderna(2020年7月)
新型コロナウィルスのmRNAワクチン製造で一気に人気銘柄となった、モデルナ(ティッカーシンボル:MRNA)は、2020年7月にNASDAQ-100指数に採用されました。
①2020.7.14:$71.78
②2020.7.19:$94.85
③2020.7.20:$82.68
Atlassian(2020年12月)
ソフトウェア開発者向けコラボレーションツールのリーディングカンパニー、アトラシアン(ティッカーシンボル:TEAM)は、2020年12月にNASDAQ-100指数に採用されました。
①2020.12.10:$227.19
②2020.12.11:$232.01
③2020.12.21:$248.19
Splunk(2019年12月)
ビッグデータ・ログ解析ツールのリーディングカンパニー、スプランク(ティッカーシンボル:SPLK)は、2019年12月にNASDAQ-100指数に採用されました。
①2019.12.13:$143.51
②(発表翌営業日に取引開始)
③2019.12.16:$146.31
まとめ:指数採用のニュースはポジティブに見えた
ここまで、指数採用の条件と、新規採用銘柄の株価の動きについてまとめました。
まぁ当然ですが、普段グロース株を見ている人であればウォッチリストに入ってくるような銘柄ばかりでした。
モデルナのケースは、ワクチン株暴騰の大相場があったのであまり参考にならないかもしれませんが、少なくとも短期では指数に採用されるというニュースはポジティブなニュースと捉えて良さそうに見えました。
&投資は自己責任でお願いします!
ではまた(-ω-)/
私も使っている楽天証券の口座開設はこちらから!!
■米国株投資日記のバックナンバーはこちら!
■米国株投資家向け便利ツールのまとめはこちら!
※ブログ村に参加しています。ポチッと赤虎を応援していただけると嬉しいです!!