こんにちは、赤虎です。
水素燃料電池や大麻株などの記事をたくさん読んでいただきありがとうございます。
米国株の人気と、新政権誕生に伴って手元のポートフォリオを組みかえたり、見直したりしている、もしくはこれから組み替えるために情報収集と研究をされている方がとても多いんだな、と感じています。
私も、昨年末から手元のポートフォリオの組み換えをしています。
色々なセクターを勉強していく中で、興味深いセクターがありました。
「オンラインカジノ」と「スポーツベッティング」銘柄です。
民主党のバイデン政権では、先日の記事で書いたように「クリーンエネルギー」や「大麻」、「ヘルスケア」などのセクターが追い風を受けると言われていますが、実は「オンラインカジノ」や「スポーツベッティング」に関連する銘柄も伸びると言われています。
今回の記事では、「オンラインカジノ」や「スポーツベッティング」に関する概要のまとめと、楽天証券で買える関連銘柄について紹介します。

オンラインカジノとスポーツベッティング
オンラインカジノもスポーツベッティングも、一言でいうと「賭け事」「ばくち」です。
日本では、競馬や競艇、競輪、宝くじ、TOTOなど、国が認め公営ギャンブルしか法律で認められていませんが、海外ではスポーツを賭けの対象として楽しむことは古くから行われていました。
特に発祥の地と言われるイギリスでは、18世紀からスポーツを対象にしたギャンブルが行われており、賭けをコントロールする政府公認の「ブックメーカー」が誕生し、競馬、サッカーや野球、ボクシングなどの試合を賭けの対象としてきました。

(日本国内で海外のブックメーカーのサービスを楽しむことが合法か、違法かという議論にはいろいろな意見がありますが本記事では触れません)
1994年頃にオンラインカジノが世の中に現れ、1996年ごろからは世界中でオンラインカジノが広まっていきます。日本でも2010年ごろから日本語のサイトを通じてサービスが開始されています。
昨今では、オンラインでの(異なる通貨や仮想通貨での)決済、ストリーミング映像などを見ながらリアルタイムでベット(賭け)する、ということが簡単に可能になり、よりカジュアルに楽しめる環境が整い、市場が大きく拡大しています。

世界のオンラインギャンブル市場は、予測期間中に11%のCAGRで成長する見通しで、2024年に1,142億1,000万米ドルに達すると予測されています。同市場の成長は、フリーミアムモデルの人気の高まりに牽引されています。さらに、ビットコインギャンブルの導入は、予測期間中の同市場の成長を促進すると見込まれています。
~GII市場調査レポート「世界のオンラインギャンブル市場:2020年~2024年の予測」より引用~
米国におけるスポーツベッティング市場の拡大
米国では、ネバダ州を除いたアメリカ国内でのスポーツベッティングを禁止する連邦法「1992年連邦プロ・アマスポーツ保護法」(PASPA)により、スポーツを対象としたギャンブルは長きにわたり規制されていました。
2018年5月、米国最高裁はこの法律を違法とする判決を出し、スポーツを対象にしたギャンブルを実質合法化(各州の判断に任せるという連邦最高裁判決)しました。
現在、全米でスポーツベッティングが合法の州は23州、オンラインでのスポーツベッティングが合法の州は15州ですが、コロナ禍で財源が枯渇し、今後税収を増やしたい州が合法化に動くことは容易に想像できます。
当然、それはスポーツベッティングのビジネスを展開する企業にとっては市場の拡大を意味しますから、そうした企業には強い追い風が吹いていると言えます。
実際に、2021年1月6日にニューヨーク州のクオモ知事がオンラインでのスポーツベッティングの合法化を支持すると発表(Bloombergの記事にリンク)された際にはスポーツベッティング銘柄の含まれたETFが急騰し、構成銘柄の一つであるドラフト・キングス(ティッカー:DKNG)の株価は一時8.9%高となりました。
さらに、コロナ禍でリアルの場でスポーツ観戦ができなくなったり、在宅ワークが増えたり、といった生活の変化も市場にはプラスの影響を与えているものと思われます。
このような強い地合いもあり、近年オンラインカジノやスポーツベッティングを業とする企業への注目が集まっています。
楽天証券で買えるスポーツベッティング関連銘柄
楽天証券で買えるスポーツベッティング関連銘柄を紹介します。
DraftKings Inc (ドラフト・キングス)【DKNG】
ドラフト・キングスは、2012年にボストンで設立されたオンラインカジノやファンタジースポーツ(実在する選手のデータを基に架空のチームを作って対戦する)、スポーツベッティングのサービスを提供しています。2019年12月にIPOしました。
特にファンタジースポーツはアメリカでも大変な人気を集めており、ドラフト・キングスの独占市場となっています。
2020年でのユーザー数は約1,200万人とされており、2019年にはNFLのニューヨーク・ジャイアンツとの公式パートナーとして独占契約を交わしたり、2020年9月にはESPN(アメリカで大変人気の高いケーブルスポーツチャンネル)との提携を発表するなど、積極的なビジネスを展開しています。

企業名 | DraftKings Inc (ドラフト・キングス) |
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市場 | NASDAQ(ティッカー:DKNG) |
ホームページ | https://www.draftkings.com/ ※日本からはアクセスできません |
2021年1月15日終値 | US$53.70 |
時価総額 | US$21.035B |
年初来リターン | 15.34% |
Penn National Gaming, Inc. (ペン・ナショナル・ゲーミング)【PENN】
Penn National Gaming, Inc. (ペン・ナショナル・ゲーミング)はペンシルベニア州に本社を置く、カジノ運営、競馬場運営会社です。
米国とカナダで43の施設を運営しています。
また、昨今のオンラインカジノ、スポーツベッティングの人気を踏まえて2020年9月にBarstool sportsbookというアプリを公開しています。

企業名 | Penn National Gaming, Inc. (ペン・ナショナル・ゲーミング) |
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市場 | NASDAQ(ティッカー:PENN) |
ホームページ | https://www.pngaming.com/ |
2021年1月15日終値 | US$99.11 |
時価総額 | US$15.394B |
年初来リターン | 14.75% |
Caesars Entertainment, Inc. (シーザーズ・エンターテインメント)【CZR】
Caesars Entertainment, Inc. (シーザーズ・エンターテインメント)はネバダ州に本拠を置く、50を超える施設を運営するホテル及びカジノリゾートの運営会社です。
2020年9月に、欧州チャンピオンズリーグやプレミアリーグ、テニスなどのスポーツベッティング企業であるウィリアム・ヒル(William Hill)を$3.7B(約3,900億円)で買収することが発表されています。

企業名 | Caesars Entertainment, Inc. (シーザーズ・エンターテインメント) |
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市場 | NASDAQ(ティッカー:CZR) |
ホームページ | https://www.caesars.com/ |
2021年1月15日終値 | US$80.00 |
時価総額 | US$16.662B |
年初来リターン | 7.72% |
fuboTV Inc (フボ・TV)【FUBO】
fuboTV Inc (フボ・TV)はニューヨークに本社を置く、デジタルエンターテインメント企業です。2020年10月にIPOしています。
スポーツの視聴に特化したライブTVストリーミングプラットフォームを運営し、スポーツイベント中継やニュース、エンタメのコンテンツ配信を行っています。2020年3Qの有料会員数は45.5万人です。
2020年3Q決算時にスポーツベッティング市場への参入を計画していることが発表されました。

企業名 | fuboTV Inc (フボ・TV) |
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市場 | NYSE(ティッカー:FUBO) |
ホームページ | —– |
2021年1月15日終値 | US$32.13 |
時価総額 | US$4.240B |
年初来リターン | 14.75% |
まとめ:スポーツベッティング市場は期待大

欧米では、スポーツに対する思い入れが日本とは全く違います。
私が学生時代に留学していたアメリカ中西部の町にもNFL(アメリカンフットボールのリーグです)のチームがあったのですが、月曜日の夜に試合がある日(マンデーナイトと呼ばれていました)は夕方になるとひいきのチームを応援するために歩行者がいなくなるほど。
スポーツバーでワイワイ仲間と試合を楽しむか、自宅で家族とピザをつまみながらビール片手に地元チームを応援することが、当たり前の文化として定着しています。
コロナ禍でエンターテインメントの少ない今が追い風なのはもちろん、税収を増やしたいという切実な理由もありオンラインカジノ、スポーツベッティング市場の拡大は「約束された未来」のように見えます。
前向きに米国株投資に取り組む方の参考になれば幸いです。

&投資は自己責任でお願いします!
ではまた(-ω-)/
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