こんにちは、赤虎です。
EVとクリーンエネルギー(再生可能エネルギー:再エネ)銘柄を中心とした米国株・中国株投資と、太陽光発電投資を実践しています。
大統領選挙で民主党・バイデン候補の勝利が確実になったこともあり、株式市場でもEVや再生可能エネルギー関連の銘柄の評価が急上昇しています。
銘柄 | 業種 | 2020.11.20 終値 | 年初来リターン |
TSLA | EV(米国) | US$489.61 | 485.20% |
NIO | EV(中国) | US$49.25 | 1125.12% |
PLUG | 燃料電池 | US$24.36 | 670.89% |
ENPH | 発電制御装置 | US$129.59 | 395.94% |
NEE | 風力・太陽光発電 | US$75.55 | 24.79% |
上の表は、私も投資している再生可能エネルギー関連銘柄の一部ですが、特にバイデン候補の勝利が確実視された11月以降の約1か月は、「セクターローテーションだ」とか「バリュー株が来る!」「いややっぱりハイテク株だ!」とか右往左往する市場を尻目に、きれいな右肩上がりのカーブを描いています。
米国では再生可能エネルギー技術に集中投資を行うことが「バイデン・プラン」により今後数年間にわたり確実になっていますし、中国でも温室効果ガスの排出を2060年までにゼロにするという目標を明言して再生可能エネルギーへのシフトを急速に進めています。
このようなマクロ環境の変化は今後しばらくの間継続し、EVや再生可能エネルギー関連への投資をさらに魅力的なものにしてくれるはずです。
今回の記事では、そんな「グリーン投資時代」に注目すべき事業領域と、米国株投資における代表的な銘柄を紹介します。
グリーン投資家を目指す方の参考になれば幸いです。
クリーンエネルギー(再生可能エネルギー)とは
クリーンエネルギーとは、エネルギーを生成する時に温室効果ガス(CO2)を排出しないか、極わずかしか排出しない方法で生成されたエネルギーのことです。
具体的には、風力、太陽光、バイオマスなどにより発電された電気を指して「クリーンエネルギー」と表現されることが多いです。
今回の記事では、再生可能エネルギーの定義を論じることが目的ではないので、簡単に説明するにとどめますが、厳密にはいろいろと表現による違いもあるようですので興味のある方は調べてみると面白いと思います。
グリーン銘柄の事業領域と代表的な銘柄の紹介
今回の記事で紹介する「グリーン銘柄」の事業領域は以下の3領域とします。
- EV関連事業:EVメーカー、リチウムイオン(Li-ion)バッテリー関連
- 燃料電池関連事業:燃料電池メーカー、関連設備メーカー等
- 風水力・太陽光発電事業:発電事業者、関連設備メーカー等
なお、本記事で紹介する銘柄は全て楽天証券で取引可能な銘柄に限定しています。
EV(電気自動車)関連事業
自動車のEV化に関しては、欧米各国や中国が2030年から2040年を目標にチャレンジングな目標を掲げています。
英国が当初2040年までの目標だったものを、10年も前倒しして取り組みを加速するなど、ますますその勢いは加速しています。しかしながら、その英国でもEV(プラグインハイブリッド車含む)のシェアは現状で1割にも満たない状態であり、残り10年で目標を達成するには更なる取り組み強化が必須です。
これは、裏返せばEV関連事業者に大きなチャンスが訪れることを意味します。
代表的なEV関連銘柄を以下に紹介します。
企業名 | ティッカー | 概要 |
テスラ | TSLA | 世界最大のEVメーカー |
ローズタウン・モータース | RIDE | 米国の新興EVトラックメーカー |
シャオペン | XPEV | 中国のプレミアムEVメーカー |
ニオ | NIO | 中国のプレミアムEVメーカー |
リーオート | Li | 中国のEVメーカー、バッテリー+エンジンのEREVで差別化 |
ニウ・テクノロジーズ | NIU | 中国のEVスクーターメーカー |
中国のEV銘柄については、こちらの記事でまとめています!
燃料電池関連事業
2つ目の注目事業領域は「燃料電池関連事業」です。
「燃料電池」とは「水素」と空気中の「酸素」を反応させて電気を起こす仕組み。子どものころ、水を電気分解して水素を発生させる実験をしたことがあると思いますが、あれの逆をやるわけですね。
昨今では、クリーンかつエネルギー効率が高いという特徴を生かして、FCV(燃料電池自動車)のほか、産業用車両(amazonやウォルマートの倉庫では、既に燃料電池を搭載したフォークリフトが大活躍)やドローン、船舶・鉄道への搭載、データセンターのバックアップ電源など、燃料電池の用途はますます拡大しています。
現時点ではまだコスト面での課題が残る燃料電池ですが、今後量産体制が整ってくればコストは低減されるはずです。燃料電池事業の将来は明るく見えます。
代表的な燃料電池関連銘柄を以下に紹介します。
企業名 | ティッカー | 概要 |
フューエルセル・エナジー | FCEL | 米国の燃料電池開発会社。北米でトヨタと組みバイオマスから世界最大規模の電気と水素と水を造る施設を建設する事業を実施。 |
ブルーム・エナジー | BE | データセンターや医療機関に設置する信頼性の高い燃料電池発電装置メーカー。AT&Tやアップルなどの優良企業や、病院・研究機関を顧客に持つ。 |
プラグ・パワー | PLUG | 1997年創業の燃料電池メーカー。amazonやウォルマートの倉庫で稼働するフォークリフトに搭載されている。関連する会社に積極的にM&Aし、垂直統合モデルを構築 |
カミンズ | CMI | 2019年9月にHydrogenicsを買収し、水素燃料電池分野に参入 |
バラード・パワー・システムズ | BLDP | カナダの燃料電池会社。トラック、バス、鉄道、船舶などに使用する燃料電池を中心に製造。 |
ABB | ABB | 130年以上の歴史を持つ、スイスのエンジニアリング企業。世界4大産業用ロボットメーカーの一つでクリーン電力関連事業にも注力。 |
※12/5追記
燃料電池についてのまとめ記事をUpしました。興味のある方はぜひご覧ください。
風水力・太陽光発電事業
最後に紹介するのは、そのものズバリの再生可能エネルギー発電事業です。
持続可能な社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの導入は必須の取り組みです。
しかしながら、昨年の資源エネルギー庁の資料によると最も導入の進んでいるカナダでも2017年の再エネ導入率は65.6%、我が国に至っては調査対象9か国中最低の16.0%とまだまだ各国が掲げる目標には一段の努力が必要な状況です。
今後、各国が目標を達成するためにはさらに一段の国策としての再生エネルギー事業の推進が求められることは疑いの余地がありません。
再生エネルギー発電事業者には更なる事業機会の拡大となることは明白です。
代表的な再生エネルギー発電関連銘柄を以下に紹介します。
企業名 | ティッカー | 概要 |
ネクステラ・エナジー | NEE | 世界最大の太陽光発電・風力発電事業会社。世界最大の公益事業会社でもある。 |
ブルックフィールド・リニューアブル | BEP (BEPC)※ | 水力発電を主力とする再生可能エネルギー発電事業会社。全体の64%を水力発電、残りを風力と太陽光で発電する設備を持つ。 |
エンフェーズ・エナジー | ENPH | 太陽光発電関連設備会社。マイクロインバーター(太陽光パネルに取り付けるDC-AC変換機)システムを扱う。マイクロインバーターは得られる発電量が従来型の設備よりも多くなる、システム構成がシンプルになる、などのメリットがあり、欧米で急速に普及。 |
サンラン | RUN | 米国の住宅用太陽光発電システムでシェアNo.1。2007年に設立。2018年にテスラ傘下のソーラーシティ・テスラを抜きシェアトップに。2020年第4四半期にシェア2位のビビント・ソーラーを買収し、基盤を固める。 |
※BEP(クラスB)とBEPC(クラスA)は同じ会社の株式(議決権の有無が異なる)
※2020年11月28日追記
インドの太陽光発電事業者「Azure Power(AZRE)」についてまとめましたので、興味のある方はぜひ読んでみてください!
https://masa82.com/azure-power
まとめ:再エネ時代の投資で注目したい事業領域
今回の記事では、今後しばらくの間大きな事業機会を得るであろう、再生可能エネルギー関連事業領域と、有望な米国株銘柄について紹介しました。
- EV関連事業:EVメーカー、リチウムイオン(Li-ion)バッテリー関連
- 燃料電池関連事業:燃料電池メーカー、関連設備メーカー等
- 風水力・太陽光発電事業:発電事業者、関連設備メーカー等
グリーン関連銘柄に投資をすることで、持続可能社会の実現に向けた社会貢献と、資産形成を同時に実現することができます。
皆さんも、有望な投資対象の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
&投資は自己責任でお願いします!
ではまた(-ω-)/
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※2021/2/22 追記
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