こんにちは、赤虎です。
先週はマーケットでも色んな動きがあってとても疲れる1週間でしたが、気持ちを切り替えて引き続き「航路を守って」行こうと思います。
さて、今週はEC(Eコマース、電子商取引)について記事を書きます。
米国商務省の速報(11月19日付)によると、2020年第3四半期(7~9月)の米国の電子商取引(EC)売上高(季節調整値)は前年同期比36.7%増の2,095億ドルで、小売売上高に占めるECの比率は14.3%となった。
~JETROビジネス短信(2020年11月26日)より引用~
2020年がEC関連企業にとって強烈に追い風が吹いたことに異論を唱える人はいないと思います。実際に私自身も自粛期間中にはスーパーや小売店で買い物をする機会は激減した反面、ネットで買い物をする回数は増えました。
例えば、Walmart(ティッカー:WMT)の直近の2021年第3四半期決算ではEコマースの売り上げが前年同期比+79%となっており、ECチャネルの重要性はさらに増していると言えそうです。
米国内のEC企業の売上高と、年初からの株価の増減率を並べてみました。
Amazonの市場シェア39%も驚きですが、やっぱりEC関連企業の業績が2020年は好調だったことがデータでも確認できました。
米国内のEC企業も元気ですが、2020年は米国以外の地域でもEC企業の存在感が増した1年だったのではないかと思います。
私は2021年は「米国外のEC企業」が注目ではないかと考えていますので、今回は「米国外のEC企業」についての記事を書きたいと思います。
まぁ、自分の頭の整理でもあるのですが。。。
興味深い企業もあると思いますので、興味のある方はぜひ最後までチェックしてみてください。
米国外のEC企業
米国外の主なEC関連企業について、地域別に整理しました。
2019年のデータでは、国別のEC売上ランキング(単位:10億ドル)は
- 中国(198.94)
- アメリカ(60.06)
- イギリス(13.71)
- 日本(11.36)
- 韓国(8.66)
となっています。
ランキング上位の市場はもちろん今後も拡大していく有望な市場だと思いますが、ランキングに入っていない地域のECも、これから先の未来で市場が拡大していく可能性はとても高いと思います。
以下、各地域でECビジネスを展開している有望企業をリストにしてみました。
アジア
銘柄 | 概要 |
アリババ(BABA) | 1999年にジャック・マー氏らによって創業された世界最大のEC企業。本社は中国浙江省杭州市。2013年からサービスを開始した「天猫(Tmall)」は中国のECシェアの約60%、2020年の売り上げは4,982億元(約7.7兆円)を誇る。 |
JD.com(JD) | 2004年にサービスを開始した中国の小売ECシェアNo.2の総合ECサイト「JD.com」を運営。2016年からはテンセントグループの一員となった。本社は中国北京市朝陽区。「天猫(Tmall)」がいわゆる「楽天モデル(出店者向けのプラットフォームビジネス)」であるのに対し、「JD.com」は自社仕入れの直販型ECサイトとなっている。 |
ピンデュオデュオ(PDD) | 2015年にサービスを開始した、特に中国の地方都市を中心に広がりを見せているEC企業。SNSとの親和性がとても高く、スマホやタブレットなどのモバイル端末との相性がとても良いPDDは、SNS経済圏の広がりと合わせてあっという間に中国EC第3位の位置まで成長した。 |
SEA Limited(SE) | 東南アジアで急成長中のシンガポールのオンラインプラットフォーム事業者。もともとはオンラインゲーム会社として創業され、現在ではEC(Shopee)や電子決済(シー・マネー)のサービスを提供している。モトリーフールの記事でも、2021年の注目銘柄として取り上げられている。 |
フリップカート(Flipkart) | 「インドのAmazon」とも呼ばれることのあるインド・バンガロールに本社を置くEC企業。2018年に米ウォルマートが160億ドルで買収している。インドのEC市場はフリップカートがシェア1位、2位がAmazonで、この2社で7割以上の市場シェアとなる寡占市場となっている。2021年内にIPO(新規株式公開)が予定されていると報じられており、実現すれば非常に有望な銘柄の一つとなりそう。 |
ラテンアメリカ
銘柄 | 概要 |
メルカドリブレ(MELI) | 1999年に設立された「南米のアマゾン」とも呼ばれる、アルゼンチンのEC企業。「メルカドパゴ(Mercado Pago)」と呼ばれる独自の決済サービスを持ち、クレジットカードを持たない人でも決済ができる手段を用意するなど、南米独自の地域性に合わせたサービスを提供することで強烈な存在感を示している。 |
アフリカ
銘柄 | 概要 |
ジュミア・テクノロジーズ(JMIA) | ジュミア・テクノロジーズは2012年に元マッキンゼーのコンサルタントにより設立されたアフリカでECサービスを提供している企業。本社はドイツ。2020年4月21日にニューヨーク証券取引所に上場した。ビジネスとしてはまだまだ発展途上であり、業績を評価できる段階ではない。ただ、アフリカはまさにこれからの市場であり、2050年には人口が21億人を超える(現在のほぼ倍となる)という予測となっている。これから先に期待。 |
ロシア
銘柄 | 概要 |
OZON Holdings(OZON) | オゾンはロシアで最初のEC企業の一つであり、「ロシアのamazon」とも呼ばれている。1998年にオンライン書店として設立された、という成り立ちもamazonにそっくり。2020年11月にNASDAQに上場。毎月4千万人のアクティブユーザー数を持ち、ロシアのECサイトの中では4番目。ロシア国内でのECシェアはまだ6%と低いため、今後の市場拡大の可能性も期待できそう。 |
まとめ
今回の記事では、「米国外EC企業」についてまとめました。
最後に、今回紹介した8社のうち、楽天証券で購入可能な7社(フリップカートは未上場)の基本情報を整理しました。
ティッカー | 時価総額(B$) | 2021/1/29終値($) | 1年リターン |
BABA | 705.522 | 253.83 | 22.87% |
JD | 120.665 | 88.69 | 135.31% |
PDD | 148.002 | 165.71 | 370.50% |
SE | 78.901 | 216.71 | 379.02% |
MELI | 88.744 | 1779.51 | 168.40% |
JMIA | 4.577 | 57.55 | 859.17% |
OZON | 9.281 | 48.34 | ※20.3% |
※OZONは上場来リターン
2021年に入ってから、ワクチン接種が始まり明るいニュースが少しづつではありますが出てくるようになりましたが、本格的にコロナ収束、となるにはまだまだ長い時間がかかりそうです。
EC企業の存在感が高まる時間帯はまだまだ続きそうですね。
ご参考になれば幸いです。
&投資は自己責任でお願いします!
ではまた(-ω-)/
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