こんにちは、赤虎です。
今週から12月になり、今年もいよいよ残すところあと1か月となります。
毎年この時期になると、ツイッターの米国株アカウントの書き込みに「タックスロスセリング」「1月効果」「デッドキャットバウンス」などのワードが増えてきます。
じっちゃまも先日のLIVEで「今年はハイパーグロース株に1月効果があるかも」という文脈でいくつか参考銘柄の名前を挙げていました。
今回は、どういった銘柄が年末年始の”危険な火遊び”のターゲットになるのか、考察してみたいと思います。
あくまでも赤虎の独断と偏見と妄想によるものですので、投資は自己責任、自己判断にてよろしくお願いいたします(・ω・)ノ
タックスロス・セリングとは
タックスロス・セリングとは、現在保有中の株式で含み損になっているポジションを処分し、実現損を出すことで株式投資のキャピタルゲインにかかる税金を減らすこと、及びその方法を言います。
※昨年11月に、じっちゃまが楽天証券の記事でタックスロスセリングについて詳しく説明してくれています。
タックスロス・セリングは11月のサンクスギビングの終わったころから、12月中旬くらいまでが最も注意すべき期間ですので、まさに今は、タックスロス・セリングの売りプレッシャーに注意すべきタイミングということになります。
タックスロス・セリングのターゲットになりやすい銘柄
タックスロス・セリングは、「損を出すことで利益を相殺し、節税すること」が目的なので、「出来るだけ損の大きい銘柄」を対象とするのが効率的になります。
一般的には、
- (IPOから間もない)小型株
- 1年を通じていいところ無くズルズル安値を更新している
ような銘柄がタックスロス・セリングの対象になりやすいです。
昨年は、自動車保険会社のRoot, Inc.(ティッカーシンボル:ROOT)がタックスロス・セリング銘柄としてじっちゃまLIVEで紹介されました。
ROOTの日足チャートです。
”ニコちゃんマーク”のあたりが昨年のタックスロス・セリングの動きになります。
IPO時の26ドルから、窓を開けて下落する前日12/1の終値17ドルまで-34.6%となっています。さらに、12/2に-13.53%の大きな下落となりました。
しかし、その後12/21に長い陽線をつけ、さらにそのあと1月半ばまで大きく株価は上昇しています。
これは「デッドキャット・バウンス」や「一月効果」と言われる動きです。
デッドキャット・バウンスとは株価が急落を続けているときに、一時的に反発する現象のことを言い、「死んだ猫でも高いところから落とせば地面に当たって跳ね返る」状態を表現しています(ひどい言葉ですね・・・)。
一月効果とは1月に株価が上昇しやすい状態を指す言葉で、機関投資家などが年末年始に落としたポジションを、新年のスタートで改めて買いから入ることが一つの原因だと言われています。 特に小型株に「1月効果」が強いため、年末に大きく売られた小型株は大きく上昇する可能性があるということになります。
2021年末のタックスロス・セリング候補銘柄を妄想
ということで、2021年のタックスロス・セリングの対象になりそうな(以下の条件に当てはまる)銘柄をMyウォッチ・リストから抽出してみました。
- (IPOから間もない)小型株
- 1年を通じていいところ無くズルズル安値を更新している
あくまでも短期前提の”火遊び”ということで・・・。
Coursera, Inc.【COUR】
eラーニングプラットフォームのコーセラ。
今年4月のIPO後、一瞬跳ねましたがそこから今に至るまでズルズルと下げてしまっています。じっちゃまも、「決算は良い」と言っていましたし、これからの銘柄だと思いますが、現状は厳しいですね。
Mister Car Wash, Inc.【MCW】
洗車フランチャイズを展開するMCWもIPO後厳しい展開が続いています。こちらも決算はクリアしてきていて、私も一時保有していました。
今後上向いてきたときにはINしていきたい銘柄の一つですが、今は厳しい展開です。
LegalZoom.com, Inc.【LZ】
起業時の登記業務やスタートアップの事務処理などを支援するプラットフォームを提供するLZもIPO後の展開が冴えません。ひたすらに底値を更新し続けている展開です。
Xometry, Inc.【XMTR】
製造業のバイヤーとセラーを結びつけるECプラットフォームを展開するXMTR。IPO時の注目度も高く、当時はじっちゃまも注目していた銘柄でした。
現在はなかなかしびれるチャートを形成しています。
C3.ai, Inc.【AI】
昨年末の上場時は鳴り物入りで人気を集め、上場直後に2倍近くまで株価が跳ねたトム・シーベル率いるC3.aiも今は見る影もなくチャートは底を這っている状態です。
来年は大きく飛躍することができるのか!?
まとめ:今ピカピカの銘柄も、芽が出るまでは・・・
右肩下がりのチャートばかりを目にして、少し気分が悪くなってきました。
このくらいにしておきたいと思います。
じっちゃまもLIVEで口にすることがありますが、今はテンバガーになったような銘柄だって、IPO直後はずーっと底を這ってきた時期や、まったく不人気な時期もあったわけで、今回チャートを見てきた銘柄たちが必ずしも「ダメな銘柄」というわけではないと思います。
ただ、今年末のタックスロス・セリングのターゲットになる可能性がありそうだ、ってだけの話。
今年はパッとしなかった銘柄たちが来年は注目されるようになったら、それはそれで嬉しいですね。私も引き続きWLに入れて注目していきたいと思います。
【おまけ】じっちゃまセレクション「今年”集中砲火を浴びそうな”銘柄」
最後に、じっちゃまがツイートでつぶやいた「今年タックスロス・セリングの集中砲火を浴びそうな銘柄」をご紹介。
リスクとチャンスが同居する、危ない火遊び銘柄ですのでご注意ください。
シースリーエーアイ(AI)
アムウェル(AMWL)
ビッグコマース(BIGC)
ブレード(BLDE)
バークレー・ライツ(BLI)
バンブル(BMBL)
ビヨンドミート(BYND)
コインベース(COIN)
コーセラ(COUR)
トーリッド(CURV)
スプリンクラー(CXM)
ダッククリーク(DCT)
ディーローカル(DLO)
クリスピー・クリーム(DNUT)
ドクシミティ(DOCS)
ジェイフロッグ(FROG)
ファストリー(FSLY)
オーロ(OLO)
オスカーヘルス(OSCR)
ユーアイパス(PATH)
ペロトン(PTON)
ロク(ROKU)
シーア(SEER)
テラドック(TDOC)
ゾーメトリー(XMTR)
&投資は自己責任でお願いします!
ではまた(-ω-)/
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