こんにちは、赤虎(@akatoramedaka)です。
以前、金と金鉱株についての記事を書きましたがその時と比較しても、金と金鉱株の価格が大きく上昇しています。
現在地の確認のため、2020年7月10日現在のデータをまとめてみました。
- 最近、YouTubeやTwitterで金と金鉱株について興味を持った
- 金や金鉱株にどのような投資方法があるのか知りたい
- どのようなトレンドなのかまとめてみてみたい
という方には参考になると思います。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
金価格のトレンド
金は、「有事の金」とも言われている通り、経済状況が悪化した時に安全資産としての価値が上がり、価格が高騰することはよく知られています。
コロナウィルスの影響で、経済状況が悪化している現在はまさに金価格が上昇する地合いになっています。
また、7月に入ってからドル安の流れになっており、これも金価格の上昇を示唆する一つのサインにもなっています。
2020年7月10日現在の直近3か月の金価格のチャートです。(赤線:金価格、青線:USD/JPY)
金のチャートをもう少し期間を長くして見てみました。
2011年の夏にピークの価格を付けた後、およそ10年間で大きなカップの底を形成してきたのがわかります。
2020年に入ってからの金価格の上昇で現在はほぼカップの本体が出来上がったところのように見えます。
投資の世界では「カップ・ウィズ・ハンドル(ハンドル付きのコーヒーカップ)」の形をチャートが示した時は、大きく価格が高騰するチャンスがあると言われています。
「カップ・ウィズ・ハンドル」とは
1)横ばいの値動きが続いた後(横ばいにならないときもある)
2)一旦下落、直近の高値付近まで戻ったところで再度下落
3)そして、高値価格を上抜けたところで一気に上昇していく
チャートパターンのことを言います。
現在の状況は、2)から3)の間くらいといったところでしょうか。
- 経済状況が悪化している
- ドル安の方向
- 金融緩和により貨幣価値が希薄化
という現在の状況は、金にとっては強い追い風になっているように見えます。
金と金鉱株の価格とチャート
金と金鉱株への投資は、大きく「金現物」「金ETF」「金鉱株(ETF)」「金鉱株(個別株)」という4つの方法があります。
それぞれの取引がどのようなものかは前の記事で書いていますので、興味のある方は参考にしてください。
金ETF
金価格に連動するETFはいくつかありますが、もっとも代表的なものは「SPDR ゴールド・シェア (ティッカー:GLD)」です。
私もGLDに継続投資しています。
2020年7月10日終値 | US$169.19 |
---|---|
1年リターン | 28.75% |
年初来リターン | 18.40% |
データ:Bloombergより引用
GLDは楽天証券で(米国ETFとして)購入できます。
また、東京証券取引所にも上場しています(SPDRゴールド・シェア (1326) )ので、こちらを選べば日本株を取引するのと同じように、国内どの証券会社でも金ETFに投資することができます。
金鉱株(ETF)
金鉱株のETFは「ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(ティッカー:GDX)」と「ヴァンエック・ベクトル・中小型金鉱株ETF(ティッカー:GDXJ)」が代表的な投資先になります。
GDXとGDXJの違いは、”J(JuniorのJ)”が示すように、GDXは大型の金鉱株のETF、GDXJは中小型の金鉱株を集めたETFになります。
一般的にはGDXJの方が値動きが荒いと言われています。
直近1年間の値動きは以下のチャートをご覧ください。(青線:GDX、赤線:GDXJ)
どちらも似たような形のチャートを形成しています。
直近の価格とリターンは以下の通りです。
どちらも直近1年間のリターンは優秀です。
ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(ティッカー:GDX)
2020年7月10日終値 | US$38.40 |
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1年リターン | 52.27% |
年初来リターン | 31.15% |
データ:Bloombergより引用
ヴァンエック・ベクトル・中小型金鉱株ETF(ティッカー:GDXJ)
2020年7月10日終値 | US$53.03 |
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1年リターン | 53.12% |
年初来リターン | 25.49% |
データ:Bloombergより引用
金鉱株(個別株)
金鉱株(個別株)はアメリカ、カナダ、南アフリカなどの鉱山会社の株に対して投資をする方法です。
楽天証券では以下の金鉱株(個別株)に投資ができます。
銘柄 | ティッカー |
ニューモント・コーポレーション | NEM |
ハーモニー・ゴールド・マイニング | HMY |
ゴールドフィールズ | GFI |
アングロゴールド・アシャンティ | AU |
バリック・ゴールド | GOLD |
金鉱株は、採掘コストが高い会社の方が金価格が上昇した時に利益の増加率が高くなる(レバレッジ効果)ため、あえて高コストの金鉱会社の株に投資をしてハイリスク、ハイリターンを狙うということもできます。
上の表の中で、最も採掘コストが高いのは「ハーモニー・ゴールド・マイニング」です。
金価格の上昇時には高いリターンが狙える反面、金価格の下落局面では株価が大きく下げるリスクも同時に持っています。
直近の1か月で株価が2倍になっています。
まさにハイリスク・ハイリターンな投資ですね。
2020年7月10日終値 | US$5.82 |
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1年リターン | 144.54% |
年初来リターン | 60.33% |
データ:Bloombergより引用
まとめ:金と金鉱株”爆上げ”
金と金鉱株のトレンドと現在位置についてまとめました。
ここ数か月、株価は持ち直してきましたし、ハイテク株は高値を更新し続けています。
ただ、足元を見ると実体経済の状況は決して良くはなっていませんし、コロナウィルスとの戦いはまさに今、只中にあります。
将来は誰にも予測はできませんが、投資の大原則である「分散」の視点に立ってみても、金への投資は検討する価値はあると思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※2020年7月18日追記
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