※2021.10.18 じっちゃまLiveを受けて、参考銘柄追加しました!
こんにちは、赤虎です。
テック・グロース株はここしばらくの調整でボッコボコにされています。
しかし、こんな地合いの中でも「エネルギー関連株」は値を上げています。
その中でも、特に「天然ガス」に関連した銘柄が大きく値を上げています。
このチャートは、天然ガス銘柄の一つ、アンテロ・リソーセズ(ティッカーシンボル:AR)の日足チャートです。8月中旬をボトムにここ1か月半はひたすらに上昇し続けています。
今回の記事では、私が参考にした天然ガスに関連した記事を3つピックアップして要約すると共に、楽天証券で買える天然ガス関連銘柄について紹介します。
なぜ今天然ガス株が急騰しているのか、記事要約を読んでいただけば納得していただけると思います。
ポートフォリオ構築や、ウォッチリストの銘柄選びの参考になれば幸いです。
それではよろしくお願いします。
米国の天然ガスが11%急騰、世界的な不足ショックで7年ぶりの高値に(2021.9.27@Wall Street Journal)
- 天然ガスの価格は、2021年9月24日に終値として7年ぶりの高値を付けた。
- 価格上昇の原因は欧州やアジアのエネルギー不足が米国の天然ガス需要を喚起するとの連想
- 気温低下に伴い、今後も需要は増加する見込み
天然ガス価格は11%高の5.706ドル/mmBtu(mmBtu:百万英国熱量単位=LNGの取引単位)で終了し、終値としては2014年2月21日以来の高値となり、1日の上昇率としては11.2%高で終了した今年の2月1日以来の高値となりました。
トレーダーたちは、この巨大な価格上昇は主に、ガスやその他のエネルギーの不足がヨーロッパやアジアを襲い、米国で生産された天然ガスの需要が増加する可能性があるという伝染病の懸念によるものだと考えています。
また、今日の価格上昇の一部は、テキサス州など一部の地域では冷房装置の使用が続いているが、他の地域では気温の低下に伴い暖房をつける準備をしていることから、ガス需要が緩やかに増加するとの気象予報から来ているのではないかと分析されています。
涼しくなり暖房需要が増加したため、米国のNatgas先物が上昇(2021.9.24@Reuters)
- 米国の液化天然ガス(LNG)輸出に対する需要は堅調
- 米国内のガス生産量はハリケーンの影響により減少
- 欧州、アジアのガス価格は過去最高値に接近
- 米国の一部の地域では、この冬のガス価格は依然として高騰すると予想されている
米国の天然ガス先物は金曜日、3%以上上昇し、1週間ぶりの高値を付けた。これは、米国内の一部の地域が涼しくなってきたことを受けて暖房をつけ始めたことや、世界的に記録的なガス価格の上昇により、米国の液化天然ガス(LNG)輸出に対する需要が堅調であることを反映している。
データプロバイダーのRefinitivによると、米国下48州のガス生産量は、メキシコ湾岸のハリケーン「アイダ」関連の損失が主な原因で、9月のこれまでのところ、平均で90.7bcfd(bcfd=billion cubic feet per day:日量10億立方フィート)に減少した。これは、2019年11月の月次記録である95.4bcfdと比較しても同様に減少しています。
涼しくなってきたことで、Refinitivは輸出を含む米国の平均ガス需要が、今週の86.2bcfdから来週は冷房使用が減少して82.7bcfdに減少した後、2週間後には暖房使用が増加して84.4bcfdに上昇すると予測しました。来週の予想は、木曜日にRefinitivが予想したものよりも高かった。
ガス価格が米国の5ドル程度に対し、欧州では24ドル、アジアでは27ドルと過去最高値に近づいていることから、トレーダーたちは、米国が生産するすべてのLNGを世界中のバイヤーが購入し続けるだろうと語った。
欧州の価格がここ数週間で急騰した最大の理由の一つは、燃料需要がピークとなる冬の暖房シーズンに向けて、貯蔵されているガスの量が少なすぎるという懸念が高まったためである。
米国では、市場が冬に向けて十分な量のガスが貯蔵されていると予想していることもあり、価格は大幅に低下しています。ヨーロッパの一部の国では、ガスの在庫量は平年より20%以上少ないのに対し、米国では平年より7%程度少ないとされています。
しかし、米国の一部の地域では、この冬のガス価格は依然として高騰すると予想されています。アナリストたちは、ニューイングランドではパイプラインの制約や高価なLNGへの依存、カリフォルニアでは深刻な干ばつや山火事、断続的な再生可能電源のバッテリーバックアップの不足などにより、ガス火力発電所の使用が増えていることから、価格が大幅に上昇すると予想しています。
天然ガスは極寒の冬に100ドルを突き抜ける可能性があるとシティバンクが警告(2021.9.23@Bloomberg)
- シティグループはアジアとヨーロッパの天然ガスの来期見通しを2倍以上に引き上げ
- この冬の寒さが厳しかったケースでは単位当たり100米ドルにまで価格が高騰する可能性
- 現在は日韓で単位あたり30米ドル近く(約50%高騰)、欧州では25米ドル近く(約40%高騰)
- LNGブームは来年第3四半期までには終わりをつげ、価格は今冬の水準から70%下落する可能性がある
シティグループ・インクは、アジアとヨーロッパの天然ガスの来期見通しを2倍以上に引き上げ、特に寒い冬の場合には、価格が100万英領熱単位あたり100米ドルにまで高騰する可能性があると述べました。
液化天然ガスの価格は、季節的に低い欧州の在庫、旺盛な中国の需要、ロシアからナイジェリアまでの供給制約により、北半球の冬を前に発電用原料の入札競争が行われ、急騰しています。日韓のマーカー価格は今月に入ってから約50%上昇し、1mmBtu(mmBtu:百万英国熱量単位=LNGの取引単位)あたり30米ドル近くになっており、欧州のLNGは約40%上昇して25米ドル近くになっています。米国での価格上昇はより緩やかなものとなっています。
来期の平均価格は、シティのベースケースでは、現在の水準よりも緩やかに上昇するだろうと、同銀行はメモの中で述べています。しかし、価格が急騰する可能性は高く、異常な寒さで需要が高まり、米国メキシコ湾のハリケーンで供給が途絶えると、貨物は1mmBtuあたり100米ドル台、石油換算で1バレル580米ドルで取引される可能性があるとしている。
シティのアナリストは、「世界の天然ガス価格は、今後数週間から数ヶ月の間にパラボリックな動きを続ける可能性がある」とコメントしています。”強い需要と供給対応の不足が市場を急激に引き締めている。意外な需要の急増や供給の混乱があれば、価格はさらに上昇する可能性がある」と述べています。
また、ガス価格の高騰が他の燃料に与える波及効果は、当初考えられていたよりも大きいとシティは述べています。暖房用の液化石油ガスへの切り替えは、ナフサやガソリンに影響を与え、灯油の使用量の増加はジェット燃料やディーゼル燃料の価格に影響を与え、燃料油は発電においてより大きな役割を果たすだろうとしている。しかし、LNGブームは終わりを告げ、来年の第3四半期までに価格は今冬の水準から70%下落する可能性があるという。
楽天証券で買える天然ガス関連銘柄紹介
楽天証券で買える天然ガス関連銘柄は以下の通りです。
- EQT(ティッカーシンボル:EQT)
- エクソン・モービル(ティッカーシンボル:XOM)
- サウスウエスタン・エナジー(ティッカーシンボル:SWN)
- パイオニア・ナチュラル・リソーシーズ(ティッカーシンボル:PXD)
- アンテロ・リソーセズ(ティッカー・シンボル:AR)
- ダイヤモンドバック・エナジー(ティッカー・シンボル:FANG)
※ティッカーをクリックするとBloombergのページに遷移します。
※先日のじっちゃまのダイヤモンドの記事では、上記の中ではアンテロ・リソーセズに最も注目していると紹介されていました。
※2021年10月16日のじっちゃまLiveでは、FANG、PXD、ARの3銘柄について、以下のようにコメントがありました。
$FANG:今は買いシグナルが出たあと
$PXD:新値追いのチャート
$AR:目先の天然ガス価格のアップサイドを最も享受しやすい
まとめ:無理する状況ではないが・・・
じっちゃまも度々言及しているように、今の不透明な地合いで、無理をする状況ではありません。
しかし、それでも上値の可能性がある数少ない分野ということで、私も天然ガス銘柄について調べてみました。
シティ・グループのレポートにも来年第3四半期前にはピークアウトするとされていますし、OUTのタイミングはしっかり見極めた上で短期の投資と割り切って取り組んでみるのが面白いかなと思っています。
最後にご紹介
最後に、今回は天然ガス銘柄について紹介してきましたが、米国株は今回紹介した銘柄以外にもコツコツと資産形成をするのに最適な銘柄がたくさんある世界最強の投資対象です。
米国株のうち、長期にわたって伸びていき、「売却益」が狙える強い株について紹介する動画をご紹介します。
読者のみなさんの資産形成の参考にしていただければ幸いです。
&投資は自己責任でお願いします!
ではまた(-ω-)/
↓じっちゃまの投資手法を学べる、最高の教科書!
■米国株投資日記のバックナンバーはこちら!
■米国株投資家向け便利ツールのまとめはこちら!
※ブログ村に参加しています。ポチッと赤虎を応援していただけると嬉しいです!!