こんにちは、赤虎です。
最近、クライアントとの会話の中で「ニューノーマル」とか「グレートリセット」といった新しいことばを耳にすることが良くあります。
テレワーク中心になって今までとは全く違う働き方になっている方も多いのではないでしょうか。
間違いなく必要とされるスキルが変化し、今まで身に着けてきたものが役に立たなくなってくる時代になっていくだろうという気配を感じます。
今回は、ニューノーマル時代の働き方の変化と身につけるべき5つのスキルについてまとめました。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
新しい働き方で変化したこと
ニューノーマル時代のテレワークやITツールを活用した「新しい働き方」が試行錯誤ながらも定着しつつあります。
働き方の変化に伴い押さえておくべきポイントを4つあげてみます。
仕事の中心がリアルな場からバーチャルな場になった
コロナ騒動により強制的にテレワークが導入され、初めは感じていた違和感がなくなり、最近はこの状態が当たり前になった、と言う人も多いと思います。
付き合いのある営業マンに聞くと、「Web会議でできることはそうしてほしい」「デモも遠隔デモ、動画があればそれでもいい」というお客様も増えているようです。
私も、ほぼ対面での打ち合わせは無くなり、Web会議中心になっていますが、お互いその作法に慣れてきているのを感じます。
当たり前のように聞こえますが、日本のカイシャが今までさんざんチャレンジしてきてできなかったことが、今一気に進んでいると感じます。
個人の裁量範囲が広がった
組織のメンバーがオフィスに集まって仕事をしていたころは、例えばちょっとしたわからないことがあったら、周りにちょっと声を掛ければ答えがすぐに見つかることもたくさんありました。
テレワーク環境では、基本的に細かいことは個人で何とかすることになるので、自分でやり方を決めて、自分で判断し、仕事を進めることになりますよね。
それを続けていくと、決めた目標地点までは自分自身で裁量を持って進めていくことになりますので、いちいち細かい確認に時間を取られることもなく、一人称で仕事を進められる人はとても生産性が上がっているのを感じます。
コミュニケーションスタイル・ツールが変わった
仕事仲間や、クライアントと話していると、「コミュニケーションの道具が変わった」というコメントがとても多いです。
具体的には、「メール」「電話」が減って「ビジネスチャット」「Web会議」が増えた、といった感じ。
特に「電話」はほとんど使っていないか、かかってきても「出れない(出ない)」という人がかなり増えた気がします。
時間を拘束される”同期型”のツールから、お互いの時間を尊重しつつも効率的にコミュニケーションできる”非同期型”のツールへの変化が進んでいるということでしょうね。
成果ベースの評価に移行せざるを得ない状態になった
パーソル総合研究所「テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査」を見ると、テレワーカー、管理職層、出社者(オフィスで仕事をする人)の全てにおいて、「仕事をサボってるんじゃないか」という不安や疑心暗鬼が上位に来ています。
これ、「もう管理するの無理じゃない?」って思います。
だって、目の前にいないし、見えないもの。何やってるか。
もう時間とか、努力のプロセスとかじゃなくて「成果」「アウトプット」で評価せざるを得ない状態になると思います。
ニューノーマル時代に身につけるべき5つのスキル
働き方の変化に伴って、私が今後ますます重要になると思うスキルは以下の5つです。
自分の仕事をきちんと定義するチカラ
まず、「自分の仕事をきちんと定義するチカラ」が重要になります。
パーソル総合研究所「テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査」でも、テレワーカーを持つ上司の不安の上位に「業務の進捗状況がわかりにくく不安」「仕事をサボっているのではないかと思うことがある」「公平・公正に評価できる自信がない」という項目が上がっています。
上司を不安にしないためにも、自分の仕事をきちんと定義し、上司に「公平・公正に評価した」と思わせられるような状態を作り出すことができるといいですね。
オススメは、初めにアウトプットのイメージを作り、それを共有すること。
その時に、少し手間はかかりますが、資料として残しておきましょう。
そして、少し時間がかかる仕事であれば、おおよその進捗報告の時期とその時点での進捗率(成果)のイメージを共有しておくことです。
これができていれば、あとは自分なりのやり方でそのアウトプットを目指していくことになるので、時間を自分でコントロールできるようになりますし、上司や同僚を不安にすることもなくなります。
もちろん、途中で方針変更したり、問題が発生した時には必ず関係者でその状態を共有しておくことも重要ですね。
孤独に耐えるチカラ(ボッチ耐性)
テレワークは孤独です。
調査でも、約3割のテレワーカーが孤独を感じている、という結果も出ています。
特に、今まで職場で同僚とのランチが楽しみだった人や、飲みにゅケーションが大好きだった人にはとても辛いことかもしれません。
ただ、これから先はこの働き方が”ノーマル”になります。
ボッチ耐性をつけて、ニューノーマルに対応しなければいけません。
ボッチ耐性をつけるには、「趣味」を持つのがおすすめです。
特に、自宅でできる「趣味」を持つとちょっとした空き時間の切り替えもできますし、おすすめです。
技術を理解するチカラ
3つ目は「技術」とくに「IT」を理解するチカラです。
今年に入ってから、ほとんどすべての人が何らかの”新しい”ITツールを生活の中で使うようになったと思います。
Web会議や、ビジネスチャット、ウェビナーやクラウドサービスなど、これからの時代はIT無しでは成り立たない時代です。
だからこそ、技術やサービスを理解し、必要な場面で活用する力が求められるようになります。
単純に知っているだけではなく、自分の仕事の中でどう使えるのか。
そのためには、日ごろから自分の仕事をきちんと把握しておくことが重要です。
最近は、Amazon HoneycodeやSlackワークフロービルダーなど「ローコード開発」ツールが身近になってきたこともあり、チャレンジも盛んです。
ローコード開発とは:
コードを書かない、または少ないコードでアプリケーションを開発すること
Web&モバイルアプリ開発の敷居が低くなってくると、最も業務に精通した人材が開発をするのが効率的になってきます。
業務に精通した人が、技術を知れば鬼に金棒です。
そういう人材はこれからの時代大きな価値を持つようになると思います。
自己学習を進めるチカラ
4つ目は、「自己学習を進めるチカラ」です。
「日本のカイシャ」においては、体系立てて技術や知識習得の機会が与えられる場合もありますが、多くの職場において「先輩の背中を見て育つ」的なOJT的、現場手習い的人材育成が行われてきました。
実は、これから先のニューノーマル時代においては圧倒的にこのOJTの機会が失われます。
なぜなら、そもそもテレワークが中心になるので「先輩のふるまいを間近で見てその極意を盗む」ということ自体が不可能になるからです。
そのため、必要と思われる技術や知識を自ら考え、自ら主体的に身に着けていく行動ができるかできないかで、数年後の人財価値が大きく変わっていくことになることが容易に想像できます。
今や、様々な質の高い情報が無料で提供されています。
そういったものにどんどんアプローチして、自ら成長できる人材がこれからの時代に活躍できる人材です。
自ら意思決定するチカラ
最後に、「自ら意思決定するチカラ」です。
先日、とあるセミナーで講師の方が言った一言が強烈に印象に残っています。
これからのニューノーマルの時代には、
「場の空気を読んだ意思決定が不可能になる」
確かに、私も大きな組織で働いていたころには幾度となく経験していますが、その場にいる”キーマンのしぐさや表情を見て、キーマンが望む方向に誘導する”ようなプレゼンテーションをしたり、そういう現場に居合わせたりした経験を持つ方は少なくないはずです。
いわゆる「忖度(そんたく)」ですね。
言葉をかえれば「空気を読む」チカラ。
これが、ニューノーマル時代にはできないか、かなり難しくなります。
Web会議や、グループチャットなどのツールを介して、バーチャルな場で行われる意思決定のプロセスでは、そこに「空気」が無いからです。
だからこそ、空気を読まずに、忖度せずに、自らの判断基準で自信を持って主張し、意思決定していくチカラが重要になります。
ニューノーマル時代の働き方まとめ
ニューノーマル時代の働き方の変化と身につけるべき5つのスキルについてまとめました。
働き方の変化に伴い押さえておくべきポイントについて4つ説明しました。
- 仕事の中心がリアルな場からバーチャルな場へ
- 個人の裁量範囲が広がった
- コミュニケーションスタイル・ツールが変わった
- 成果ベースの評価に移行せざるを得ない状態になった
今まさに、こういった大きな変化が私たちの周りに押し寄せてきています。
こういった時代において、付加価値の高い人材になるために必要な5つのスキル。
- 自分の仕事をきちんと定義するチカラ
- 孤独に耐えるチカラ(ボッチ耐性)
- 技術を理解するチカラ
- 自己学習を進めるチカラ
- 自ら意思決定するチカラ
これを身に着けることが、「新しい働き方」での付加価値の高い人材になるための近道だと考えています。
私も、どちらかというと「空気を読む派」だったりするので、自省も込めて今回の記事を書きました。
新しい働き方の中で、毎日頑張る皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。