■こんな人に読んでほしい
✓ エストニアという国に興味がある人
✓ e-Residncyを申請して仮想国民になってみたい人
✓ 人とは違う飲み会でのネタを探している人
■こんなことが書いてあります
✓ e-Residencyとは
✓ e-Residency申請に必要なもの
✓ e-Residency申請の手順についての情報収集方法
エストニアの電子政府の取り組み
エストニアという国を知っていますか?
と聞いてもあまりピンとこなかった、というのが正直なところでしたが、ちょっとした仕事で関わることになり、まずは調べてみよう、ということでこの本を手に取りました。
そこには、ブロックチェーン国家と言われるエストニアのソ連から独立した後の歴史、資源に乏しい小国が、電子国家としてアイデンティティを確立するまでの歴史、そしてe-Residencyという一風変わった取り組みについて書かれていました。
e-Residency(イーレジデンシー)について
エストニアには仮想国民「e-Residency(イーレジデンシー)」という制度があります。
エストニアが2014年末からスタートしたもので、政府が外国人を「仮想国民」として認め、仮想居住権を与えるという画期的な制度のこと。 —「つまらなくない未来」より—
エストニアに住んでいなくても仮想国民としてエストニアのインフラを自由に使うことができるということで、ブロックチェーンのインフラを活用して、定住せず自由に生きる”デジタルノマド”的な生き方を実現できる仕組みです。
仮想国民になることによって得られるメリットは大きく3つあります。
2.電子署名が使えるようになる
3.オンラインで法人設立ができる
特に、「3.オンラインで法人設立ができる」についてはエストニアはEU加盟国であるため、エストニアで法人を設立すれば、EU全体5億人の市場に参入できるということと同じです。
日本にいながらにして、グローバル企業を運営できることになります。
e-Residencyの詳しい説明については、エストニア在住コンサルの齋藤 アレックス剛太さんの記事が参考になります。
e-Residency申請体験談
私がEUでビジネスをできるかどうかはわかりませんが、「まずはやってみよう」ということで、自分でも申請をしてみました。
申請に必要なものは以下の3点。
・ファイル形式:jpg .jpeg .png .bmp .tiff
・データ容量:1.3MBまで
・サイズ:縦5cm x 横4cm or 縦750px 横600px
・オンラインでアップロード
・タイプ:Visaかマスターカード
・費用:手数料含め、101.99ユーロ(2020年3月14日現在¥12,268.19)
■パスポートのスキャンデータ
・該当ページ:パスポート番号及び顔写真のページの写し
・ファイル形式:.jpg .jpeg .png .bmp .tiff .pdf
・データ容量:1.3MBまで
・サイズ:600x750px
以上のものを準備したら、e-Residency公式応募ページでオンライン申請をします。
申請後、承認されるまで約1ヶ月。承認されたら、パスポートと手数料を持ってIDを受け取りに行きます。
これで、手続きは完了です。
これだけ!
詳しい申請方法については、
を参考にさせていただきました。
カンペキに手順が網羅されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
e-Residencyの申請は、ネット銀行の口座開設と同じくらい簡単でした。基本は英語ですが、Google翻訳を使えばほとんど問題ありません。「書類を提出しろ」「ここに印鑑を押して」なんて言われることもありません。もちろん、8,000Kmも離れたエストニアに行く必要もありません。
デジタルインフラがますます整ってくる時代、時間や空間の壁がますます低くなっていき、私たちの子供の世代ではもしかしたら「国家」の意味が今とは違ってきているかもしれません。そんなことを感じた体験でした。
みなさんも、時代の変化を感じる体験としてはおススメです。もちろん、EUを舞台にしたビジネスにチャレンジしたい方もぜひ!!
今回はここまで。
ありがとうございました!