こんにちは、赤虎です。
「自分は一生懸命やっているのに評価されない。」とか、
「アイツは上手に手を抜いているのに、いつも自分より評価される。」
「自分の方が貢献してるのになんで?」
と思うことありませんか?
実は、”自分が頑張ったかどうか”とか、”他人と比べて貢献度が高い”とかいうことは、評価には一切関係がありません。
今回は、「頑張っていないように見えるのに評価が高い人」が実行していること、
期待値のコントロール(期待値調整)について説明します。
”そんなに無理してないけど評価されちゃう”の
どっちがいい?
仕事でもプライベートでも活用できる期待値コントロールの技術を身につけて、「頑張らなくても自然と評価されちゃう人」になりましょう!
頑張りたくない人は評価のメカニズムを知るべき
「期待が高い状態」と「それほど期待が高くない状態」のどちらが高い評価を得るために良い状態だと思いますか?
答えは、「それほど期待が高くない状態」です。
なぜなら、誰かが何かを評価するときは、
「事前の期待に対して実際のパフォーマンスがどの程度だったか」で評価をするからです。
評価のメカニズムとは
評価のメカニズムを式で表すとこうなります。
同じクオリティの仕事をした場合、期待値が低い時のほうが、期待値が高い時よりも評価が高くなるということです。
例えば同じレベルの資料が「新入社員」と「ベテランのリーダー社員」から出てきたときに、どちらの評価が高くなりますか?
もちろん、事前の期待値が低い「新入社員」の評価が高くなりますよね。
つまり、”評価”という視点で見た時には
「期待値が低い=悪いこと」ではなく、
「期待値が高い=良いこと」でもない、
ということです。
逆に、「不要に期待値を上げすぎる」ことは極めてデメリットが大きくなります。
昔は私もこれで良く失敗しました。
なんでもかんでも、「僕できます!」と無理して仕事受けちゃったりしていませんか?
それ、期待値のコントロールの視点では絶対ダメなやつです。。。
期待値のコントロールとは具体的にどうするのか
では、「頑張らなくても評価される人」になるためには、具体的にどうすればよいのでしょうか。
以下の4つに注意しておくと、期待値のコントロールが上手にできるようになります。
2.無理な要求にはできることを逆提案する(新しい期待値のセット)
3.許される最低のバーを常に意識する(衛生要因と動機づけ要因の理解)
4.大きく期待を超えるより、継続して期待を超え続ける(一発屋よりも積み重ね)
できるかどうか確信のないものを安易にできると言わない
深く考えずに「できます」と言ってしまって、後から「できません」といいずらくなり、引っ張った挙句に結局できずに信用を失うというパターンは、期待値のコントロールという視点では最もダメなパターンです。
これを避けるためには、確信の持てるもの以外はとにかくあいまいな回答をすることは避けること。
その場ではきちんと回答できない理由や考えられるリスクを伝え、必ず持ち帰って冷静に考えてから回答することが大事です。
リスクや理由を伝えて持ち帰る、という行動そのものが期待値コントロールの第一歩です。
その場ですぐに回答するよりも、しっかり考えてから回答したほうが相手の印象も良いことが多いです。
時には先にライバルに仕事を取られてしまったりするようなこともあるかもしれませんが、それでも積み上げてきた信用を一瞬で失うことに比べれば、小さなことです。
無理な要求には可能なことを逆提案する
他人から無理な要求をされた経験は誰でも一度はあると思います。
相手が確信犯の場合もありますし、単に良くわからないまま無理難題を言ってくるタイプの相手もいます。
そんな時、求められるのは期待値のバーをセットするスキルです。
相手が確信犯の場合は、相手も無理を言っていることはわかっていますので比較的話は簡単ですが、問題なのは相手が無理難題を言っている意識がない場合です。
そんなときには、こちらから可能なこと(=期待値のバーの高さ)を逆提案してみましょう。
ポイントは限界の少し手前から会話をスタートすること。
お互いにバーの高さをすり合わせる過程で共通の尺度ができ、前向きに目標設定ができるようになります。
相手が「それならこうしましょう」と言ってくれたら”勝ち”です!
許される最低のバーを常に意識する
「ハーツバーグの二要因理論」を始めとして、「満足」に関わる要因と「不満」に関わる要因は別のモノであることはよく知られています。
ハーツバーグの二要因理論:人間の仕事における満足度は、ある要因が満たされると満足度が上がり、不足すると満足度が下がるということではなく、「満足」に関わる要因(動機付け要因)と「不満足」に関わる要因(衛生要因)は別のものであるとする考え方
「頑張らずに評価される」ためには、「不満足」に関わる要因を把握することが重要です。
相手を喜ばせたい、とか思ってはいけません。
相手を不満にさせないためにどうするかを考えましょう。
そしてひたすら相手の期待値のバーのちょっと上を狙い続けましょう。
ここで”加点”を狙う必要はありません。”減点”しないことを常に意識しましょう。
大きく期待を超えるより、継続して期待を超え続ける
期待値のコントロールができるようになると、欲が出てきます。
人間誰しも、相手が喜ぶ顔を見て嫌な気分になる人はいませんよね。
ただし、長く相手と良好な関係を保ち、継続して評価され続けるためには、期待値を大きく超える成果を出してはいけません。
なぜなら、期待値はインフレするからです。
大きく期待を超える成果を出すと、その記憶は相手に深く刻まれます。
そして、”期待値のバーが一気に高くなる”という残念な結果を引き起こします。
”一発屋”が華やかに表舞台に立ったあと、あっという間に消えていくのも全く同じ原理です。
一気に上がった期待値のバーを上回る成果を出し続けることは困難です。
あとで後悔しないように、細心の注意をもって期待値のバーの高さを調整することが大切です。
そのためには、
✔ 予期しない成果(ポジティブサプライズ)が出そうなときは早めに相手に伝え、期待値をあえて上方修正する(同時にこれは一過性のものとして引きずらない)
などの対策が有効です。
棒高跳びの世界記録の更新のように、記録はちょっとづつ上げるから期待が長持ちするんです。
頑張らなくても評価される人になろう
”評価”を決めるのは、「事前の期待値」と「実際のパフォーマンス」のバランスです。
そこには”必死の頑張り”や”徹夜の滅私奉公”や”相手を大喜びさせるポジティブサプライズ”の入る余地はありません。
相手との継続的な良い関係を保ち、常に評価され続けるために意識することはこれだけ。
2.無理な要求にはできることを逆提案する(新しい期待値のセット)
3.許される最低のバーを常に意識する(衛生要因と動機づけ要因の理解)
4.大きく期待を超えるより、継続して期待を超え続ける(一発屋よりも積み重ね)
この4つのことを意識して、「頑張らなくても自然と評価されちゃう人」を目指しましょう。
今回はここまで。
ありがとうございました!