Twitterのフォロワーさんの投稿で3000文字チャレンジ(@challenge_3000)という企画を知ったので、今回は初めてのチャレンジとしてこの記事を書きました。
こんにちは、赤虎です。
「キャプテン」という漫画(アニメ)を知っていますか。
1972年2月号から1979年3月号まで『月間少年ジャンプ』(別冊少年ジャンプ)に連載された、ちばあきお原作の野球漫画で、いわゆる「スポ根」と言われる、努力・根性・汗がちりばめられた名作です。
イチロー選手や、新庄選手、田中将大選手も愛読していたことで知られています。
「キャプテン」は、振り返ってみると自分の考え方やモノの見方にすごく大きな影響を与えているように思います。
- 努力は素質に勝る
- リーダーの役割は全体最適を実現すること
- 具体的な目標設定とそれに向けた計画が勝利を導く
- 慢心は最大の敵
- みんな違ってみんないい
私は「キャプテン」から、こんなことを教えてもらってきました。
なんか、取り留めない文章になる予感がしていますが、記事にしてみたいと思います。
キャプテンとの出会い
私がこの作品「キャプテン」に初めて出会ったのは、小学校低学年のころ、床屋の待合室でした。
駅前の雑居ビルにある窓際にカラスを飼っているという変わった床屋で、当時は開け放された窓から「ローンズ・ワールド」の大きな赤い看板が見えていました。
床屋の待合室には店主が読み終わった漫画雑誌なんかがたくさん置いてあって、漫画雑誌なんか買ってもらえなかった当時の赤虎少年は、「床屋に行くと漫画が読める」と散髪するよりも漫画を読むのを月1回の床屋の楽しみとしていました。
そこで出会ったのがキャプテンでした。
小学校の頃の私は近所の子が小学校の野球チームとかで野球をやっている中、ボーイスカウトに入っていて、土日はハイキングに行ったり、近隣奉仕をしたり、キャンプをしたりといった生活をしていました。
それはそれで楽しかったのですが、友達みんながハマっている野球にもとても興味を持っていました。
もちろん、1980年代前半のプロ野球は王貞治・野村克也が引退(1980年のシーズン後に引退)し、江川卓や掛布雅之、山本浩二、若松勉といった次世代のスターが輝き始めたころで、まさにプロ野球黄金時代。
オールスターになると我が家でも試合開始前に「ほっかほっか弁当」を買ってテレビの前に陣取るのが毎年の恒例行事だったのを思い出します。
ちなみに、1980年のオールスターのファン投票選出選手はこんな感じ。
セントラルリーグ(監督:古葉竹識) | パシフィックリーグ(監督:西本幸雄) | ||||
投手 | 小林繁 | 阪神 | 投手 | 木田勇 | 日本ハム |
捕手 | 若菜嘉晴 | 阪神 | 捕手 | 梨田昌崇 | 近鉄 |
一塁手 | 王貞治 | 巨人 | 一塁手 | 加藤英司 | 阪急 |
二塁手 | 岡田彰布 | 阪神 | 二塁手 | マルカーノ | 阪急 |
三塁手 | 掛布雅之 | 阪神 | 三塁手 | 有藤通世 | ロッテ |
遊撃手 | 真弓明信 | 阪神 | 遊撃手 | 高代延博 | 日本ハム |
外野手 | 山本浩二 | 広島 | 外野手 | 福本豊 | 阪急 |
外野手 | 若松勉 | ヤクルト | 外野手 | リー | ロッテ |
外野手 | ラインバック | 阪神 | 外野手 | 島田誠 | 日本ハム |
40年前、そうそうたるメンバーですね。
第3戦では、江夏豊が9回ノーアウト満塁のピンチでリー、有藤、山内を16球で3者連続三振に仕留めてMVPを獲得しています。
脱線しました。
さて、話をキャプテンに戻します。
キャプテンのあらすじ
ストーリー
キャプテンは、一人の転校生が野球部の門をたたくところからストーリーが始まります。
主人公・谷口タカオは野球の名門青葉学院から墨谷二中に転校してくるのですが、谷口のユニフォームを見た部員たちに名門のレギュラー選手だと勘違いされてしまいます。
実際は二軍の補欠選手だった谷口は周囲の勘違いでつらい思いをし、大好きな野球をあきらめようとするのですが、陰のすさまじい努力により力をつけ、それを見抜いた先代キャプテンに次期キャプテン指名を受けるまでになり、試行錯誤しながら強い墨谷二中を作っていく、という青春ドラマです。
谷口が卒業した後も、丸井、イガラシ、近藤、という個性豊かなキャプテンたちがそれぞれに壁にぶつかり、悩み、努力を積み重ねながら成長する姿が泥臭く描かれています。
さらに詳細は、Wikipedia「キャプテン」に詳しいので、そちらも併せて参照ください。
最も印象に残っているシーン
私が最も印象に残っているシーンは、谷口の後を引き継いだ丸井キャプテンが、初戦の全国大会で初戦負けを喫し、ミスを繰り返した近藤に責任を押し付けてしまい、それが原因で部員の顰蹙を買いキャプテンを解任された後に、自分に足りなかった部分を認めて再起するシーン。
選手としてのスキルは他の3人のキャプテンが上かもしれませんが、私はなんか丸井がとても気になる。
もしかしたら自分にどこか似ていると感じているのかもしれません。
短気なところとか(*_*)
キャプテンの名場面集
キャプテンにはたくさんの名場面がありますが、いくつかを完全に自分の好みで。
谷口が次期キャプテンに指名されたとき
谷口を指名したキャプテンと谷口のやり取り
キ)次期キャプテンは・・・谷口タカオ!
谷)え・・・自分は青葉では2軍の補欠だったんです
キ)そんなことは最初にお前の練習を見てすぐにわかった。だがお前は陰の努力でいまや青葉のレギュラーにも負けないほどの実力をつけたじゃないか
・・・痺れます、キャプテン。
練習が終わってから谷口が特訓している姿を見た部員
強豪青葉学院に勝つため、部員に厳しい練習を課す谷口キャプテンに対し、自宅に抗議に行く部員たち。
厳しい練習後に、さらに自分の特訓をするキャプテンを見て部員たちは抗議を辞め、ランニングをして帰宅します。
それを見たイガラシの名言。
イ)これなんだなぁ・・・キャプテンがみんなをひっぱる力は・・・
・・・イガラシ、なんでそこにいる?
青葉学院監督と谷口と勝負し敗れた青葉の選手とのやり取り
墨谷二中との再試合、勝つためには手段を選ばない厳しい管理野球の典型だった青葉学院の監督は、谷口とイガラシを疲れさせるために選手に徹底したファール打ちを指示。エースの佐野には敬遠の指示を出す。
そこまでして勝ちたいのか、とスタンドの味方からもヤジが飛ぶ中、監督はタイムを掛けエース佐野に谷口との勝負を指示します。
監督)勝負して来い! お前たちのあらん限りの力で勝利を勝ち取って来い!
うなるエース佐野の快速球。谷口はたちまち追い込まれ、勝負の1球。
バットを折りながら、ショートの後ろに落ちた打球。
ランナーが二人生還し、墨谷二中はサヨナラ勝ち。
うなだれる青葉ナイン。
佐)す・・・すみません・・・・・
監督)わしが知っとるなかで一番いいタマだったよ。あれを打たれたんじゃしかたない。さあみんな勝者に拍手をしてやらんか
・・・野球っていいなぁ。
キャプテンの思い出まとめ
私はキャプテンに出会ってから数年後に野球を始めることになります。
高校時代は、とても遠い目標ではありましたが甲子園を目指して毎日ボールを追っていました。
当時は相当にツラくて、何度もやめたいと思ったけど、今となっては本当に大事な経験です。
キャプテンには、魔球を操るスーパーエースもいないし、超イケメンのフェラーリに乗ったスラッガーも登場しません。
でも、私たちが生きる社会も、ほとんど全員「普通の人」ですよね。
そんな「普通の人」でも、正しく努力することで、大きな結果を残すことができるってことを「キャプテン」は私に教えてくれたのだと思いますし、数々の名場面は40年近く経った今でも私の心の奥底に大事にしまわれています。
仕事だったり、プライベートでの悩み事だったり、色々な場面で彼らの汗臭い泥まみれのユニフォーム姿が突如としてよみがえってくることがあります。
例えば、方向性がこれで良いのか迷って集中できないとき。
強豪青葉学院との試合の前、
イガラシ)いい試合ができりゃ負けてもいいなんて聞いちゃうと、どうにも練習に身が入らなくって
谷口)なんだおまえ負けるつもりで練習してたのか
シンプルに成功することを信じて進めていくことは大切ですよね。
40年たった今でも、4人のキャプテンの教えは息づいてますよ。
これからもよろしく。
追伸
今年2020年は「アニメ化40周年」とのことで、特設サイトがオープンしています。
また、小説版「キャプテン(全3巻)」も売れ行き好調とのこと。
色々難しくなってきた現代に生きる私たちに、普通の野球少年たちの努力と汗が”癒し”を与えてくれるかもしれませんね。
興味を持たれた方は、ぜひコミックやアニメもどうぞ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。