こんにちは、赤虎です。
最近は漫画雑誌を読むことはほぼ無くなりましたが、私もかつては少年ジャンプや少年マガジン、中学生になるとビックコミックスピリッツなどの発売日を心待ちにする少年でした。
時は1980年代。まさに少年ジャンプの黄金期。学校ではジャンプに連載されていた漫画のネタで持ち切りな時代でした。
近所に1日早く店頭にジャンプを並べる本屋さんがあって、学校から帰ってくるとダッシュで百円玉を握りしめて雑誌を買いに走ったものです。
今回の記事は、そんな赤虎少年がハマった漫画について懐かしく思い出しながらざっくり書いてみました。
ざっくり1970年代後半~1990年代前半くらいですかね。
同世代の方に、「あーそうそう、俺も(私も)そうだった」とか、若い世代の方に「聞いたことないけどちょっと読んでみるかな」とか、
思ってもらえたりしたらいいなぁ。
少年漫画黄金期①:1970年代以前
まずは子供のころの思い出マンガから。
改めてラインナップを眺めてみると、結構自分の人格形成に影響してるかもと思うものもありますね。
キャプテン(ちばあきお)
私が野球漫画で最も好きな作品、スポ根マンガの王道、キャプテン。
4人の個性あふれるキャプテンを中心に、そこらへんに普通にいる少年たちが様々な経験をしながら成長していくストーリーのこの漫画から私が受けた影響は計り知れません。
キャプテンについては、過去に記事を書いているので、そちらも併せて読んでもらえたらうれしいです。
紫電改のタカ(ちばてつや)
「紫電改のタカ」は1963年(昭和38年)7月から1965年(昭和40年)1月まで『週刊少年マガジン』に連載されていた、ちばてつや(ちばあきおの兄)のマンガです。
連載されていたのは私が生まれる前のことなので、当然リアルタイムでは私はこの作品を知っているわけではありません。
私がこの作品に出会ったのは親戚の「コデラさん」の家で、大事にしていた単行本を借りて読み始め、一気に読んでしまったことを最近のことのように覚えています。
太平洋戦争を舞台としたマンガで、台湾の日本海軍高尾基地の生き残りである海軍の青年パイロット滝城太郎がエースパイロットとして成長していく軌跡、最後は国と愛する人たちのために特攻出撃に出撃していくまでを描いた作品です。
たしかこの作品を初めて読んだのは小学校の低学年だったと思いますが、子供ながらに大きく心を揺さぶられたことを覚えています。
この作品はフィクションですが、間違いなく75年前には戦争があって、たくさんの若者たちが犠牲になった上に今の自分たちの暮らしが成り立っている。そんな事実を思い出させてくれる作品です。
もう一度、読み返してみようと思います。
銀河鉄道999(松本零士)
銀河鉄道999はマンガよりもアニメ作品の方が印象が強いですね。
当時の赤虎少年は木曜の夜7時になるとテレビの前に張り付いて、ささきいさおさんの主題歌が流れるのを待っていました。
オープニングで登場する隠れキャラみたいな銀河鉄道たち(111~999まで銀河鉄道には9種類の車両がありました)の模型が欲しくて欲しくて。
誕生日などのイベントごとに、当時下丸子に住んでたばあちゃんに蒲田の東急のおもちゃ売り場で一台ずつ買ってもらっていたのは良い思い出です。
111、カッコ良かったんですよ。黄色いやつが。
こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)
みんな知ってる伝説の長寿マンガ、「こち亀」です。
1巻のタッチは完全に劇画な感じで、当時通っていた英語教室の待合に「こち亀」がたくさん置いてあって、それを見るためだけに(笑)英語教室に通ってましたね。
ちなみに、この英語教室はその後ゲーセンにハマった赤虎少年がサボりまくって月謝までゲームに投入し、あっさりと退塾となったというオチまでついています。
※こんなゲームたちにハマっておりました
もっとシッカリ英語勉強していたら違う人生もあったか?
「こち亀」では、一度地元の面白いスポットを投稿する企画があって、赤虎少年は当時地元にあった『移動式タバコ販売店』で取り上げてもらったことがあります。
毎朝、路地の奥からレールの上にあるプレハブ小屋を商店街に面したところまで押してくる、という一風変わったタバコ屋でした。
確かTシャツか何かを商品でもらった記憶があるけど、当時は嬉しかったなぁ。
キン肉マン(ゆでたまご)
こちらも当時ジャンプで大人気でした。
未だに吉野家の前に行くとキン肉マンの声で「牛丼一筋~うまいの安いのはっやいの」というフレーズが蘇ってくるくらい、記憶にこびりついています。
当時の小学校では”キン肉マンごっこ”が大変に流行しており、今だったらソッコーでPTAが問題にしそうな行為が横行していました。
「キャメルクラッチ」に始まり「パロ・スペシャル」「タワーツリー」から「筋肉バスター」「筋肉ドライバー」といった命にかかわりそうなものまで何でも試してました。
おおらかな時代でした。
少年漫画黄金期②:1980年代
1980年代になると、赤虎少年も思春期を迎えて恋愛モノなども入ってきます。
このころがきっと一番マンガ読みましたね。
めぞん一刻(高橋留美子)
高橋留美子さんの作品で一番好きな作品です。
今にも壊れそうな古いアパート「一刻館」を舞台に、住人・五代裕作と管理人・音無響子を中心とした個性的なキャラたちが絡んでいくラブストーリーです。
めぞん一刻は実写版の映画作品もあって、実はこれがなかなか面白い。
五代裕作役をこの作品が初主演だった石黒賢、音無響子役を石原真理子、四谷さんが伊武雅刀で、六本木朱美役を宮崎美子というなかなかのキャスティングで、響子さんの天然キャラを石原真理子が上手に演じていました。
その後、伊東美咲が主演のテレビドラマも制作されましたが、既にアラフォーだった赤虎オヤジにはあまりピンとこなかったなぁ。
シティーハンター(北条司)
北条司作品というと「キャッツ・アイ」を挙げる人が一番多いと思いますが、私は「シティー・ハンター」が一番ですね。
スケベで抜けたところだらけの裏社会No.1スナイパー・冴羽獠が時折見せる真剣な表情と、銃器や弾丸に関する適度なウンチクが大好きでした。
「もっこり」という言葉、当時流行りましたよね。
聖闘士星矢(車田正美)
80年代の週刊少年ジャンプの看板作品の一つともいえる作品ですね。
ギリシャ神話をモチーフにした物語と、「聖衣(クロス)」というメカ大好き男子を虜にするような設定が最高にイケてました。
個人的には黄金聖闘士編、が一番好きでしたね。
ジェミニ(ふたご座)とかピスケス(うお座)、ライブラ(てんびん座)とか、星座の英語読みを覚えたのもこの漫画のおかげ。
っていうか、「せいんと」って打って変換したら「聖闘士」って変換されたんだけど。
聖闘士星矢、おそるべし。
ちなみに、英語で星座を聞くときには「What’s your sign? (あなたの星座は何ですか?)」って聞きます。
聞かれたときには「I’m a Pisces.(私はうお座です)」と答えましょう。
日本語 | 英語 | 誕生日 |
牡羊座(おひつじ座) | Aries(アリエス) | 3/21-4/19 |
牡牛座(おうし座) | Taurus(トーラス) | 4/20-5/20 |
双子座(ふたご座) | Gemini(ジェミニ) | 5/21-6/21 |
蟹座(かに座) | Cancer(キャンサー) | 6/22-7/22 |
獅子座(しし座) | Leo(レオ) | 7/23-8/22 |
乙女座(おとめ座) | Virgo(ヴァーゴ) | 8/23-9/22 |
天秤座(てんびん座) | Libra(リブラ) | 9/23-10/23 |
蠍座(さそり座) | Scorpio(スコーピオ) | 10/24-11/22 |
射手座(いて座) | Sagittarius(サジタリアス) | 11/23-12/23 |
山羊座(やぎ座) | Capricorn(カプリコーン) | 12/24-1/19 |
水瓶座(みずがめ座) | Aquarius(アクエリアス) | 1/20-2/18 |
魚座(うお座) | Pisces(ピスケス) | 2/19-3/20 |
魁!!男塾(宮下あきら)
絵のタッチは劇画調で、主人公の剣桃太郎はいたってマジメなイケメンキャラなのに、実際はギャグ漫画というギャップが最高に楽しい漫画でした。
ライバル校との抗争や格闘トーナメントなどバトルモード全開なのに、作者・宮下あきらのキャラを死なせたくない、という愛情から「実は生きていた」とシレッと再登場したりととてもステキな世界観でした。
「驚邏大四凶殺(きょうらだいよんきょうさつ)」とか「大威震八連制覇(だいいしんぱーれんせいは)」とか、それっぽい設定をバックアップする『民明書房(みんめいしょぼう)』の引用。
今となっては「ゼッタイウソ」と一発でわかるけど、当時純粋無垢だった赤虎少年は民明書房の書籍を必死に探したのは内緒です(笑)
気まぐれオレンジロード(まつもと泉)
シリーズ累計2,000万部を誇る、まつもと泉による1980年代ジャンプ全盛期のラブコメディ漫画。
超能力一家の転校生、春日恭介と、ミステリアスなヒロイン鮎川まどか、ボーイッシュなショートヘアの檜山ひかるの三角関係を中心に進行する不思議な日常を、赤虎少年は毎週楽しみにしていました。
今、改めて読んでみたらどんな感じなんだろう。
タッチ(あだち充)
野球漫画はたくさんありますが、私がキャプテンと並んで青春時代にハマった漫画と言えばやっぱりタッチですね。
個人的には天才型の和也じゃなくて、不器用な達也に感情移入していたように思います。
甲子園をかけた予選の決勝、宿敵新田明男との勝負、最後に渾身の力を込めた達也の球が捕手・松平のミットに収まり新田のバットが空を切る。
このページが一番好き。
そのあとの南ちゃんとの恋愛バナシもいいんだけど。
最高。(読んだことない人は何のことだかさっぱりですよね、すみません。)
ウィングマン(桂正和)
1983年から1985年までジャンプで連載された桂正和のSFヒーロー漫画です。
細かいストーリーは正直今となってはあんまり覚えていないのですが、「チェイング」という返信の掛け声と、青をベースとしたウィングマンのデザインがすごく好きで、アニメも毎週欠かさず見ていた記憶があります。
エンディング曲がすごく耳に残るメロディーラインでした。
最後にウィングマンの顔が大写しになって。
懐かしい。
六三四の剣(村上もとか)
ジャンプ全盛だった1980年代に、これを読むためにサンデーを買っていたほど好きだった村上もとかの作品。野球漫画が王道だったスポ根マンガの中で、どちらかと言えば地味な、剣道を題材とした漫画でした。
ストーリーも良く、実際無茶苦茶面白かったんですよ。
漫画評論家の村上知彦によれば~中略~「少年の成長を描き、ライバルとの闘争、技術と精神力の向上を通じた自己の成長、親と子、恋愛など、少年マンガの全ての要素が入り込んでいる」ーWikipediaより引用ー
この漫画にハマり、「剣道ってかっこいいなぁ」と憧れた時期もありました。
藤堂修羅のクールな中段。
対する六三四の上段の構え。
間を流れる”凛”とした空気。
カッコ良かったなぁ。
伝染るんです。(吉田戦車)
週刊少年スピリッツで1989年から1994年にかけて連載された吉田戦車の4コマ漫画。
かわうそ、かっぱ、かえる、こけし、ヤクザなど個性豊かなキャラクターたちがありえない設定の中で暴走し、脱力気味のネタが展開されていきます。
Wikipediaには「不条理ギャグマンガというジャンルを確立させたパイオニア」と書かれるほど。
毎週、「なんだかよくわからないけどハマっちゃう」という吉田戦車ワールドにドハマりしておりました。
BE-BOP-HIGHSCHOOL(きうちかずひろ)
中学生当時、ちょっとブットイ、ハイウエストの学生ズボンなんか履いてイキがってた少年たちがこぞって読んでいた漫画です。
最近のマンガでいうと「今日から俺は!」とかあんな感じですかね。
この漫画は実写の映画が面白くて、「ヒロシ=清水宏次朗」と「トオル=仲村トオル」の主人公2人と、若かりし頃の中山美穂、宮崎萬純のヒロイン2人、菊リンこと立花の菊永を筆頭とする個性豊かな脇役陣の絡みは一見の価値ありです。
少年漫画黄金期③:1990年代以降
最後に、究極の不条理ともいうべき作品を一つ。
珍遊記ー太郎とゆかいな仲間たち(漫☆画太郎)
高校生になり、若干斜に構え気味だった赤虎少年が何故かドハマりしてしまったこの漫画。
「こんなものが連載されていいのか」と何度も思ったほどブッ飛んだ漫画でした。
作画も無茶苦茶ならストーリーも無茶苦茶。(&パクリ上等)
ハッキリ言って半分も内容を理解できないのに、なぜかまたあの絵が見たくなってしまう。
あれは何だったんでしょう。
今なら絶対に連載されることはないだろうこの作品。
機会があったら一度手に取ってみてください。
きっとブッ飛びますよ。
少年漫画黄金期まとめ
以上、まとまり無くなってしまいましたが改めて振り返ってみると、個性的な作品ばかりですね。
今回、購入しようと思ってAmazonを探し回りましたが、どれも「あと1点」とか、プレミア価格がついていたり、「あーだいぶ時間がたっちゃったんだなぁ」と改めて時間の流れを感じてしまいました。
あの頃は、この作品たちからいろいろなことを感じて、学んでいたんでしょうね。
そして、今がある。
そういう意味では自分を形作ってくれた作品たちとも言えますね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!