こんにちは、赤虎です。
アメリカではNASDAQの「ハイテク銘柄」を中心に株式市場が盛り上がりを見せ、国内でもマザーズ市場では多くのスタートアップが年初来高値を更新するなど存在感を高めてきています。
コロナショックにより、IT化や就業環境の変化などに対応できず、大きくダメージを受けている業態や企業と、変化をチャンスととらえて業績を伸ばしてきている企業がはっきりと分かれて見えるようになりました。
今回の記事では、私が本業で耳にする機会が多くなった3つのキーワードを中心に、「今、まさにイケイケ状態」と「これからキそう」なITソリューション、サービスをまとめて紹介します。
アフターコロナ時代を引っ張っていきそうなITサービスたち。
仕事で効率化のヒントを探している方や、企業や転職を考えている方の参考にもなると思います。
ぜひ、最後まで読んでくださいね。
アフターコロナに躍進するITサービス、3つのキーワード
アフターコロナに起こる変化とは何でしょうか?
従来型の業界、例えば飲食店の営業自粛や百貨店の売り上げ低迷、鉄道や航空会社の低迷を横目に、今後起こる変化をチャンスととらえて業績を伸ばしそうな企業があります。
- EC
- DX
- フリーランス向け
例えば、「簡単EC構築サービス」を提供している企業。
例えば、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を支援するサービス。
例えば、自らリスクを取って起業する「フリーランス」を支援するサービス。
以下、この3つのキーワードを具体化するサービスについて説明します。
簡単EC構築サービス
これからは、今までのように店舗に商品を並べてただお客さんを待っているようなスタイルでは、売り上げを伸ばせません。
なぜなら、目的を持たない外出の機会が圧倒的に減るからです。
顧客の懐に飛び込んで、「商品を売り込む」スタイルが中心になります。
自分だけのネットショップを持ちましょう!
ただ、今までのように「楽天」や「AMAZON」にショップを出しているだけではダメです。
ライバルが多すぎるのと、独自性(オリジナリティ)が出しづらいからです。
これからは、集客の仕方も、デザインも、サービスも、個性で勝負する時代になります。
そんな時、今回紹介するサービスはきっと力強いパートナーになってくれます。
BASE
BASEは初心者でも簡単にECサイト(ネットショップ)が構築できるサービスです。
2020年8月22日現在、BASEを使って開設されたショップは110万ショップを超えました。
WordPressを使って簡単にキレイにデザインされたブログを作れるように、BASEでも気に入ったテーマを選んでカスタマイズするだけで簡単にデザインされたネットショップを作ることができます。
初期費用、月額費用は0円。
商品管理から決済、発送、お金の管理まで必要な機能は全て揃っているのでショップを開設したその日からすぐに販売が始められます。
あとは、どうやって自分のショップにお客様を連れてくるか。そこが個性の出しどころ。
あまり難しいことはわからないけど、自分の商品を作ってネットで販売してみたい!という方にピッタリのサービスです。
利用者は、商品が売れた時にBASEに支払う「サービス利用料」と決済にかかる「決済手数料」を負担するだけです。
現在は、以下のようになっています。
- サービス利用料:3%
- 決済手数料:3.6%+40円
- 合計:6.6%+40円
STORES
STORESもBASEと並んで利用者の多いネットショップ作成サービスです。
BASEと比較しての最大の優位点は手数料が安い、というところ。
月額料金のかからないフリープランでも、手数料は決済手数料の5%だけです。
BASEと比較すると、1.6%+40円お得です。
迷った時は両方登録してみて、自分に合った方を選ぶのも手ですね!
DXツール、ソリューション
企業向けのサービスで注目すべきは、DX関連サービスです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、AIやIT技術を活用して、企業を強く、競争力の高い組織に変革していくことです。
「DX 推進指標」における「DX」の定義
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や
社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務その
ものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」(経済産業省「DX 推進指標」とそのガイダンスより引用)
まさに今、企業が直面しているのは時代の変化に対応して生き残るか、変化に対応できずに淘汰されるかの生存競争そのものです。
今回紹介するサービスは、競争に勝ち抜くための「業務の効率化、自動化」を支援するツールたちです。
AI-OCR(”DX suite”-AIINSIDE)
OCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)というサービスは今までもありましたが、業務で使用するには読み取りの精度が足りず、実際に効率化を実現するにはなかなか高いハードルがありました。
イマドキのAI-OCRは、AIの学習機能により手書き、活字、FAX、写真で撮った書類、なんでも読み取り、高い制度でデータ化することができるようになりました。
AI-OCRで国内トップのシェアを持つAIINSIDE社の”DX-Suite”の識字率は99%以上と言われており、行政、医療や介護など特にIT化が遅れた業界でのDXを支援するツールとして期待されています。
RPA(”WinActor”(NTT-AT),”Ui Path”(UiPath),”BizRobo!”(RPAテクノロジーズ))
RPA(Robotic Process Automation)とは、コンピューター上で行われる業務プロセスや作業を人に代わって自動化するための技術のことです。
ロボット、といっても鉄人28号(古・・・(-“-))のようなメカが動くわけではなく、業務に沿って作られたプログラムが人に代わって操作を行うので「ソフトウェア・ロボット」と言われることもあります。
「働き方改革」の流れの中で、繰り返し行うような定型作業をRPAにやらせて、人間はよりクリエイティブな付加価値業務にシフトさせよう、という文脈の中で大企業から導入が進み、現在では中小企業でも導入する企業が増加傾向にあります。
国内でのシェア上位のサービスは、1位がWinActor(NTT-AT)、2位がUiPath、3位がBizRobo!(RPAテクノロジーズ)となっています。
ローコード開発ツール(”Amazon Honeycode”(AWS)、”Magic xpa”(Magic Software) )
ローコード開発ツールとは、高度なプログラミングの技術が無くてもソフトウェア開発をできるようにするためのツール、開発プラットフォームのことを言います。
イメージとしては、HTMLをゴリゴリ書いていた時代(プログラミング)から、WordpressなどのツールでHTMLを意識しなくてもきれいなページを作成できるようになった(ローコード開発)、というのに近いかと思います。
日本では、欧米と異なり発注側にプログラム開発のできるエンジニアがとても少なく、業務システムであってもベンダーに丸投げされるようなケースが多くあります。
要件もきちんと定義されないまま発注され、発注側でレビューもできないため、出来上がってきてから全く業務にフィットしなかったというようなケースを目にすることも多いです。
本来、業務システムはその業務を一番よく知っている人が要件定義や設計をするのが望ましいのですが、業務に精通している人がプログラミングの知識や高度なITスキルをもっていることはほぼないため、不効率が繰り返されてきました。
そんな中、2020年6月26日に「Amazon Honeycode」のベータ版がリリースされました。
多少のITに関する知識があれば、現場でも業務効率化になるアプリ(しかもPCのみならずモバイルアプリも!)が簡単に構築でき、すぐにクラウド上で使用可能になります。
Slackなどのビジネスチャットツールなどとの連携により、テレワーク環境をさらに高度に効率化するような仕組みが工夫次第で簡単に構築できるような時代が近づきました。
ちなみに、国内シェアNo.1※ツールはマジックソフトウェア・ジャパン(イスラエル・Magic Software Enterprises Ltdの日本法人)の「Magic xpa」です。
※ミック経済研究所刊「DX実現に向けたローコードプラットフォームソリューション市場の現状と展望 2020年度版」
フリーランス、スタートアップ向けサービス
最後の注目サービスは、フリーランス、スタートアップ向けのサービスです。
アフターコロナの時代は、個の時代とも言えるのではないでしょうか。
個性ある、様々なスキルを持った個が必要に応じて融合し、化学変化を起こし、新しい価値を作っていく。
さらに強い結びつきが必要になったり、事業化をして組織で動くことに経済的合理性が見いだせたらサッとスタートアップとして組織化し、ビジネスを加速させていく。
そんな時代になっていくと思います。
そんな時代に、志を持った人を力強くサポートしていくクラウドサービスがきっと伸びていきます。
この領域はホントにたくさんの優良なサービス、ソリューションがあるのですが、今回は最近(私の周りで)評判の良いサービスを3つご紹介します。
労務管理クラウド SmartHR(株式会社SmartHR)
スタートアップの大きな悩みの一つである人事・労務の業務効率化を実現するクラウドサービス、「SmartHR」。
従来は紙ベースで行われることが多かった雇用契約や入社手続きなどのペーパーレス化を実現するとともに、人事データベースを自動作成、年末調整や給与明細のWeb化など様々な業務の効率化がSmartHRの導入により実現します。
2019年10月からは15日間の無料トライアル後も無料で継続使用できる「\0プラン」の対象企業を「従業員数上限10名」から「従業員数上限30名」に拡大し、スタートアップの立ち上げ、拡大をさらに強力にバックアップしてもらえるようになりました。
クラウド会計ソフト freee( freee株式会社 )
100万事業所以上に利用され、55%のシェアを持つクラウド会計ソフト”freee”。
「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、多くのスタートアップのバックオフィス業務を力強くサポートしています。
ネットバンキングやクレジットカードと連携させることで明細を自動取得して入力作業ゼロで記帳ができたり、スマホアプリでレシートを撮影するだけで経費精算が完了したりと単なる会計ソフトの範囲にとどまらず、スタートアップのお金に関係する業務をオールインワンで効率化してくれます。
出典:freee公式サイト
クラウド対応電話対応代行 fondesk(株式会社うるる)
最後は、電話対応の代行サービス「fondesk」です。
仕組みはいたって単純。
オフィスにかかってくる電話を代わりに受けてくれて、内容をSlackやChatwork、LINE、メールなどユーザーが指定する方法で知らせてくれるサービスです。
もちろん、電話を受けるときは「○○株式会社です」など、ユーザー指定の名乗りで受けてくれますし、受付時間の変更や時間外に読み上げるメッセージもマイページから変更でき、すぐに反映されます。
申込みもネット申込みですぐに完了、10分程度の手続きが完了すればすぐにオペレーター対応が開始できるというスピード感。
ホリエモンも「電話掛けてくるやつとは仕事しない」とか公言してますが、集中しているときに電話を掛けてこられてリズムを崩されることがなくなる、というのは本当に快適です。
効率アップももちろんですが、集中できる環境を得られれば仕事の質も大幅に向上することは間違いありません。
こんな便利なサービスが電話100件まで月額1万円。
101件目以降も電話1件当たり200円とわかりやすくリーズナブルに集中できる環境が手に入ります。
まとめ:アフターコロナに躍進するITサービス、3つのキーワード
アフターコロナに躍進するITサービスを3つのキーワードに沿って説明しました。
アフターコロナの時代には、
- EC
- DX
- フリーランス向け
の3つのキーワードに沿ったサービスが大躍進します。
今回紹介したサービスは、スタートアップに限らず活用できるサービスだと思います。
変化に対応できる筋肉質な組織を作るための参考になれば幸いです。
また、気になる方は今回紹介したサービスを提供する会社の業績や株価もチェックしてみてくださいね。
きっと興味を持っていただけると思います。