こんにちは、赤虎(@akatoramedaka)です。
季節は6月。
もうすぐイヤな梅雨がやってきますが、メダカ愛好家にとってはまさに採卵シーズン真っ盛りで楽しい季節です。
私は、3年ほど前から本格的に改良メダカを始めました。
今年は、全部で10種類の改良メダカたちを増やす計画でいます。
前回の記事を書いたときは9種類でしたが、1種類新たな仲間が加わって10種類になりました。
今年は、昨シーズンまでと比べて針子(メダカの生まれたばかりの稚魚)が減ることなく、すくすくと育ってきています。
おそらく、昨シーズンまでの反省点を改善して針子に与えるエサを新しい組み合わせにしたのが、生存率が大きく向上した原因ではないかと考えています。
今回は、丈夫なメダカを育てるための3点セットの組み合わせについて書いていきたいと思います。
- メダカ(の針子)がなかなか丈夫に育たない人
- すぐに水が汚れてしまって困っている人
には参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。
丈夫なメダカの育成ツール3点セット
いろいろなエサや水質浄化ツールを試し、試行錯誤を繰り返した結果の結論がこちら。
- おとひめB2(固形飼料)
- ゾウリムシ
- PSB(光合成細菌)
この3つの組み合わせで使用することで、針子の数をキープしたまま育てることができ、かつ水質の悪化も最低限に抑えることができています。
気温も高くなってきて水質悪化のスピードが速くなってくる季節ですが、針子の飼育容器の水替えは「ストレスを与えてしまう」「針子を流してしまう」リスクもあるので極力したくないというのが本音ですよね。
この組み合わせなら、そのリスクを最低限に抑えて生存率を向上することができます。
おとひめB2
製品名 | おとひめB2 |
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メーカー | 日清丸紅飼料 |
粒の大きさ | 0.36~0.65mm |
成分量 | ・粗たん白質 50.0%以上 ・粗脂肪 10.0%以上 ・粗繊維 3.0%以下 ・粗灰分 16.0%以下 ・カルシウム 2.00%以上 ・りん 1.50%以上 |
1つ目は基本の固形飼料です。おとひめB2は、沈降性の固形飼料で業務用でもよく使用されています。
柔らかいので、指先でつぶして与えることで、針子や稚魚にも与えることができます。
成魚に与えるときにそのままでも良いですが、針子にエサをあげるときには指先ですりつぶして粉末状になったものを少しづつ与えます。
水面に油膜が張ったりするときはエサの与えすぎなので、調整してください。
感覚的には、平らなトレーや皿におとひめB2を少し出して人差し指の先を押し付け、指先についた粒をすりつぶして与えるといった感じで十分です。
ゾウリムシ
2つ目は針子にオススメの活餌(いきえさ)、ゾウリムシです。
ゾウリムシは、顕微鏡で見ると草履のような形をしている繊毛虫の1種です。
私はペットボトルで管理していますが、肉眼で見ると細かな白い点が水中にたくさん漂っているように見えます。
このツブツブ一つ一つがイラストのようなゾウリムシなんですね。
ゾウリムシの良いところは「水を汚さない」というところです。
しかも、針子にとっては最高の栄養バランスらしく、ゾウリムシを入れると明らかに成長スピードも速くなる気がします。(実際に比較したわけではないのですが、今年の我が家の針子たちはあっという間に大きくなりました)
与える量は、私の場合バケツ一杯の水(10リットル)に対して1日1回、ペットボトルのキャップ1杯分くらいです。
唯一の難点は、めっちゃ臭いところ。
玄関の靴箱の陰に置いてあるのですが、大量に培養すると「肥溜め的」なニオイが漂います。
ゾウリムシの培養秘密兵器「生茶」
ゾウリムシは、ネットショップやメダカを扱っているブリーダーさんで手に入ります。
もちろん、都度購入しても良いのですが、ゾウリムシは自分で培養できますのでチャレンジしてみるといいと思います。
このゾウリムシ培養、ググるとたくさんの方法を試している人がいますが、私のおススメはキリン「生茶」。
方法は、以下の通り。
- 生茶の2Lペットボトルを買ってくる
- 三分の一くらい飲む
- 上部に少し(五分の一くらい)空気のスペースが残るように、ゾウリムシ水を入れる
- 上と下を入れ替えるように軽くシェイクする
- ペットボトルの蓋は閉めずに乗せておく(もしくは穴をあけておく)
- 毎日2回ほど軽くシェイクする
- 1~2週間くらいで、生茶の中を漂う大量のゾウリムシが培養されます(色もウーロン茶みたいな色に変化します)
簡単ですので、ぜひ試してみてくださいね。
PSB(光合成細菌)
製品名 | 濃縮タイプ PSB 水質浄化栄養細菌 1000ml |
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メーカー | 株式会社シマテック |
3点セット、最後の一つはPSB(光合成細菌)です。
PSBはバクテリアの一種で、有機物をエサに育ち、繁殖します。
PSBを入れることによって、メダカのふんやえさの食べ残し(有機物)をPSBがきれいにしてくれる効果(=水質浄化)が期待できます。
また、PSBには豊富なアミノ酸やビタミンが含まれており、針子の栄養源としても優秀です。
さらに、ミジンコやワムシなどの動物性プランクトンの栄養源としても同時に優秀です。
つまり、PSBを入れることによって
- 飼育水の水質悪化を防いでくれる
- 針子の栄養源となってくれる
- 成魚のエサとなる動物プランクトンを増やし、飼育容器内の環境を整える
といった様々な効果が期待できます。
私の場合はスプレーボトル(いわゆる霧吹きですね)に移し替えて、朝晩のエサやりのタイミングで、2~3プッシュずつ与えています。
こちらもゾウリムシと同じく、まんまウ〇コのようなニオイがするので、指や服につかないように気を付けましょう。
PSBも、ネットや観賞魚を扱っているペットショップで入手できます。
まとめ
かわいがっているメダカが卵を産み、その子どもを育て殖やすのはメダカ愛好家の大きな楽しみの一つです。
水面を泳ぎ、近づくと水面に上がってきてエサをねだるメダカたちの姿を見ているだけで、とても癒されます。
丈夫でキレイなメダカを育てるには、孵化してから針子を経て稚魚になるまでにどれだけ丁寧に育てられるかが勝負です。
針子がなかなか上手く育たないとか、すぐに★になってしまい増えないという方は、この3点セットを試してみてください。
きっと、うまくいくと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。