✔ 東証上場のS&P500連動ETFについて知りたい人
✔ 円建て・為替の影響を受けずにS&P500に投資したい人
✔ 米国株ETFに興味があるが、煩雑な手間が面倒な人
こんにちは、赤虎です。
2020年6月19日に、「iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)(東証コード:2563)」が東京証券取引所に新規上場しました。
コロナショックの後、ドル/円の動きが非常に不安定になっていて、今後もどのように為替が動いていくのか正直私はよくわかりません。
このまま金融緩和状態が続けば、ドルの価値が低下して急激に円高が進む可能性もありますし、そうなればドル建てで持っている資産価値が対円で下がってしまう。
でも、個人的にはこれなら先もアメリカ経済は先頭を切って成長していくと考えているので、米国株式には今後も継続投資していきたい。
今回紹介する「iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)」は、同様の考えを持っている方には検討の余地のある投資対象に思います。
この記事では、「iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)」をはじめ、円で買えるS&P500連動のETF・投資信託についてまとめました。
円建てでのS&P500指数への投資という選択肢は知っておいて損にはならないと思いますので、少しでも興味のある方はぜひ最後まで読んでくださいね。
為替ヘッジとは?メリット・デメリットは?
ところで、為替ヘッジあり/なしとはどういう意味でしょう?
どんなメリット/デメリットがあるのでしょう?
「為替ヘッジなし」のファンドの場合、
- 円高(ドル安)になる=ファンドの価格が値下がりする
- 円安(ドル高)になる=ファンドの価格が値上がりする
になりますが、「為替ヘッジあり」の場合はこうした為替の影響を受けません。
私は、これから先もアメリカ経済は長期で成長すると考えているので、米国株に継続投資をしていこうと考えていますが、為替に関しては「どうなったら上がって、どうなったら下がるのか」という道理が良くわかりません。
そういった不安や、よくわからない気持ち悪さをヘッジしてくれるというのは心の安定につながるのではと考えています。
デメリットとしては、為替ヘッジをかける費用(ヘッジコスト)がかかることと、円安に振れた時の値上がり益を得られないというところです。
【2563】iシェアーズ S&P500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)の概要
「iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)」は、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数を対円で為替ヘッジし日本円に換算した指数との連動を目指すETFです。
世界最大の資産運用会社であるブラックロックのS&P500連動インデックスファンド「IVV」がベースになっています。
銘柄名 | iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり) |
---|---|
銘柄コード | 2563 |
管理会社 | ブラックロック |
信託報酬(税抜き) | 0.15% (2021年6月18日まで0.075%) |
上場日 | 2020年6月19日 |
S&P500連動型のETFなので、基本的な値動きは他のS&P500連動型の銘柄と同じです。
信託報酬は税抜きで0.15%/年です。さらに、1年目はキャンペーンの為半額の0.075%になります。
本家米国ETF「IVV」の0.04%と比べてしまうと高いのですが、同じくS&P500に連動する投資信託の「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」の0.0880%と比較しても初年度は為替ヘッジがあるにもかかわらず安くなっています。
参考まで、2020年8月7日現在の組入上位10銘柄は以下の通りです。
円建てのS&P500連動ETF、投資信託比較
円建てのS&P500連動ETFと投資信託について、以下にまとめてみました。
◆ETF
【2563】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり)[ブラックロック]
【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF [ブラックロック]
【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり [日興AM]
【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)[日興AM]
【1557】SPDR S&P 500 ETF Trust [ステートストリート]
【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 [三菱UFJ国際投信]
◆投資信託
eMAXIS slim 米国株式(S&P500)[三菱UFJ国際投信]
【2563】と【1655】、【2521】と【1547】は為替ヘッジの有無が違いになります。
信託報酬の比較
各銘柄の信託報酬を安い順に並べると以下の通り。
※データは2020年8月7日時点
【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信:0.078%
【投資信託】e MAXIS slim 米国株式(S&P500):0.088%
【1557】SPDR S&P 500 ETF Trust:0.0945%
【2563】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり):0.15%(0.075%)
【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF:0.15%
【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり:0.15%
【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500):0.15%
資産規模の比較
資産規模の大きい順に並べると以下の通りです。
※データは2020年8月7日時点
【1557】SPDR S&P 500 ETF Trust:296.627十億US$
【投資信託】e MAXIS slim 米国株式(S&P500):135,906百万円
【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり:22,210百万円
【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500):17,473百万円
【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF:10,336百万円
【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信:4,161百万円
【2563】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり):433百万円
【2558】と【2563】はいずれも2020年に入ってから上場(2558は2020年1月、2563は2020年6月)した銘柄のため、現在の資産規模は小さめです。
今後資産規模がどのように変化するかに注目したいと思っています。
円建てで買えるS&P500連動ETF、投資信託まとめ
今回紹介したETF、投資信託はいずれもS&P500指数に連動する銘柄なので、為替ヘッジの有無を除いては、リスク&リターンについてはどの銘柄を選択しても大差ありません。
円で投資するETF、投資信託のメリットは以下の点です。
- 一旦ドルに替えてから購入する手間がかからない
- 【1557】を除いては外国税額控除の確定申告が不要
- ETFを選べば国内の市場で日中に機動的な売買ができる
- 投資信託なら積み立てNISAで少額から積み立て投資が可能
- 為替ヘッジありの銘柄なら、為替変動リスクを回避できる
反対に、デメリットは以下の点になります。
- IVVなどの米国株ETFと比較して信託報酬が高い
- IVVなどの米国株ETFと比較して売買量が少ない
- IVVなどの米国株ETFと比較して純資産額が少ない
コストの面、流動性、償還リスクがデメリットと言えますが、昨今の米国株人気や、為替の不安定な状況を考えれば、円建ての米国株ETF・投資信託への投資はこれからますます注目されてくるかもしれませんね。
最後に、米国株のうち、長期にわたって伸びていき、「売却益」が狙える強い株について紹介する動画をご紹介します。
今回は円建ての米国株ETF・投資信託への投資について紹介してきましたが、米国株は今回紹介した銘柄以外にもコツコツと資産形成をするのに最適な銘柄がたくさんある世界最強の投資対象です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた!
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