こんにちは、赤虎です。
私は、2019年の11月に太陽光発電所を2基購入しました。
2020年2月中旬に、2基の連系(電力会社に売電が開始できる状態になること)が完了して、以降毎日キチンと発電をし続けてくれています。
私が太陽光発電事業を始める決断をするまでには大変長い時間がかかりました。
当時の私の状況は、NISA口座でのインデックス投資、idecoはすでに行っている状態でしたが、いわゆる「レバレッジの効いた」投資に対しては、少なからず不安があり、なかなか一歩を踏み出せない状態でした。
散々悩んで、たくさんシミュレーションもして、奥さんに対するプレゼンも数多くこなして(太陽光発電あるあるなんですが、踏み切れない一番の理由は「嫁ブロック」だとか)最終的に決断したのは最初に話を聞いてからほぼ1年半後でした。
とか言われて悩んでいるけど、何かまだ太陽光発電事業に魅力を感じている。
私もそんな状態でした。
だけど、一歩踏み出して今は良かったと思っています。
同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
では、始めます。
太陽光発電事業とは
太陽光発電の種類
太陽光発電は大きく分けると「家庭用」と「産業用」の2種類あります。
種別 | 家庭用 | 産業用 |
出力 | 10kw未満 | 10Kw以上 |
用途 | 主に家庭内で使用し、余った電気を電力会社に売電 | 発電した電気の全てを電力会社に売電 |
買取価格と期間 | 年度毎に価格設定(産業用より高単価)/10年間 | 年度毎に単価設定/20年間 |
一般に太陽光発電というと、通常は「家庭用」、イコール戸建て住宅の屋根の上に乗っているパネルをイメージすると思います。
これとは違い、「太陽光発電事業」という場合は野立ての産業用太陽光発電所への投資を指します。
太陽光発電事業を知ったきっかけ
昔の会社の同僚が脱サラして太陽光発電事業を始めたのがきっかけの一つです。
ということを教えてもらいました。
FIT(固定価格買取制度)と言います。
FIT制度とは
つまり、一般的な不動産事業のように空室リスクがなく、
で売電収入が保証されているというもの(私の場合の売電単価は18円/kWh(税抜))。空室のないマンション、みたいなものですね。
太陽光発電事業を選んだ3つの理由
私が太陽光発電事業を選んだ理由は、大きく以下の3つです。
- 持ち出しがほとんどなく、安定した事業が持てる
- 管理の手間がほとんどかからないので、本業との両立ができる
- 再生可能エネルギー事業を通じて社会貢献ができる
私も現在は個人事業として行っていますが、副業を始めたいサラリーマンにとってもリスクとリターンのバランスの取れた非常に魅力的な条件ではないかと思います。
持ち出しがほとんどなく、安定した事業が持てる
太陽光発電事業は、国が発電した電気を20年間に渡り定額で買い取ってくれることが保証されているという、大変安定した事業です。
国が買い取りを保証するという安定性から、信販等での審査も通りやすく、サラリーマンでも定期収入があればその信用をベースにレバレッジ投資を始めることができます。
事業収入になるので青色申告ができるようになり、節税効果もバッチリ。消費税の還付も受けられます。
物件にもよりますが、表面利回りは約10%くらいというのが相場です。
管理の手間がほとんどかからないので、本業との両立ができそう
太陽光発電所のオーナーがすべき管理業務には、以下のようなものがあります。
- フェンスを設置したり、近隣への危険などがない状態を保っておく
- 雑草が生えてくると発電量に影響することもあるので草刈りが必要
- 自然災害等でパネルが破損したりした場合の修理
- 定期的な巡回チェック、点検
自然災害によるリスクは保険でほとんどカバーされますし、定期点検やメンテナンスは基本的にすべて外注化が可能なので、外注化してしまえば発電所オーナーとして特に管理が大変といったことはありません。
前述のシミュレーションには定期メンテナンスの費用が含まれていますが、メンテナンスの大部分は草刈りや除草剤の散布といったDIY可能なものですので、もちろん自身で行うことで経費を削減することもできます。
事業としてどこまで内製して、どこから先を経費として外注するのかはオーナー(経営者)次第ということですね。
再生可能エネルギー事業を通じて社会貢献ができる
今、大気汚染による地球温暖化の問題は人類共通の問題です。
火力発電がいくらクリーンになったとはいえ、化石燃料を燃やして発電するということは少なからず大気汚染の原因になっているということになります。
いまだ解決できない数多くの問題を抱えている原子力発電ではなく、再生可能エネルギー中心のエネルギー政策を推進することは、これから先の世代にきれいな地球環境を残して行くためにとても大切なことではないかと考えています。
太陽光発電事業の実際:私の場合
当初想定シミュレーション
私の場合の当初想定シミュレーションはだいたいこんな感じです。
物件価格(1基あたり) | 約2,000万円 |
---|---|
想定売電収入(20年間) | 約3,800万円 |
ローン返済(15年間) | 約2,400万円 |
諸経費合計(20年間) | 約450万円 |
手残り | 約950万円+消費税還付額約130万円※=約1,080万円 |
※初年度の還付額から2・3年目の支払額を差し引いた手残り額
2,000万円投資して、20年間で1,000万円強の利益(手残り)が出る計算です。
キャッシュフローは以下のような感じになります。
当初15年間はローンの支払いがあるのでほとんど手残りがありませんが、返済が終わった16年目以降からは売電収入が全て手残りとなるので一気に回収が進むといった形になります。
このため、私の周りにも老後2,000万円不足問題の対策として太陽光投資を検討した、という方もいます。
太陽光パネルの法定耐用年数は17年ですが、だいたい20年から30年は使用可能と言われているのに対し、パワーコンディショナーという発電した直流電力を家庭用の交流電力に変換する装置の寿命はだいたい10年から15年と言われています。
パネルより先にパワーコンディショナーが故障した場合は、部品交換や本体交換の費用が掛かる可能性がありますので、こちらはリスクとして検討しておいた方が良いです。
交換費用は概ね部品交換の場合で5万円程度~、本体交換の場合で30~40万円程度です。
連系後の発電実績
連系後の実際の発電実績はこんな感じです。
2020年2月※ | 2020年3月 | 2020年4月 | |
合計発電量 | 2,980kWh | 13,509kWh | 14,504kWh |
FIT_19.8円 | 59,006円 | 267,476円 | 287,183円 |
※2月は月中からの売電開始
ほぼ当初想定通りに発電してくれています(^^♪
まとめ
ここまで、私が初めてのレバレッジ投資に太陽光発電を選んだ理由について説明しました。
太陽光発電投資をするようになって、資産ポートフォリオが分散されたことは非常に大きなメリットと感じています。
反面、もっと早くに太陽光投資をはじめていればよかったと思うこともたびたびあります。
2.個人で税金のコントロールができる環境を整えることができた
3.景気の波に左右されないキャッシュフローが(今のところ)得られている
ことが、自分的にはすごく良かったと思えています。
もっと早く決断しておけばよかった。
過去を悔いても仕方がないので15年後の年金の積み上げと思って、これからじっくり取り組んでいきます!
今回はここまで。
ありがとうございました。